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不動産バブルは日本だけじゃない。世界はもっと凄いことになっている 韓国視察

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先日韓国に行ってきた。ソウルは日本の真冬並みに寒かったが、カプサイシンたっぷりの食事を毎回食べていたせいか、体は元気だった。大好きな不動産のほうは、ソウルを中心に、様々なショッピングモールや、商業施設を中心に視察を行ってきた。今日はソウルで感じた不動産市況について報告したい。

まずソウル市内は、日本に比べて高層マンションの数が多い。ほとんど戸建は存在しないのではないかと思える。また、日本の建物よりも背の高い建物が多い。日本だと、大丈夫かと思えるような細長い高層ビルがいたるところに林立している。ソウルは日本と違いほとんど地震が発生しないため、構造上問題ないのだろう。特に世界で一番高いロッテワールドタワーはものすごい迫力だった。123階建てで、高さが555mある。下から見上げたのだが、全貌を見るために首がこれ以上曲がらない状態になった。一見の価値ありである。

ソウル市内はタクシーで移動したのだが、どこにいっても高層ビルの建設が進んでいた。日本と違うのは、その規模だ。東京でも建設中のビルは視野にせいぜい1つあるか無いかだが、ソウルでは、街ごとの開発が進んでいる。つまり、5,6棟の巨大マンション、ビルの建設が街の一区画で同時に進んでいる。東京とは勢いが全然違う。

ソウルに住んでいる人に聞くと、現在ソウルで最も高いマンションの価格は6億円だそうだ。安いマンションでも平気で1,2億円するようなので、既に東京のマンション価格よりも相当高い。

韓国では、中国、香港、台湾の知り合いとも会合を持ったのだが、どのアジアの国でも街全体の開発が進んでいる状況のようだ。投資マネーが不動産市況に流れ込み、どの都市も不動産価格が高騰している。東京の不動産価格を伝えると、皆一様に安い!と驚く。更に借入金利が1%未満だと話すと、日本人はなぜ不動産に投資しないのか?と逆に質問された。アジアの主要都市では、借入金利が3%程度に対して、不動産の利回りは2%程度だからだ。

日本では、最近相続税対策として、新築アパートの建設ラッシュが指摘されている。だが、アジアの都市に比べるとその勢いは低い。アジア諸国の不動産投資状況がバブルだとすれば、日本はまだ多少回復してきた程度かもしれない。

韓国は人口がさぞかし増えているんだろうと思い、知人に聞いてみると、そうではないという。人口はせいぜい維持している程度とのことだ。高齢化が進んでいるのは日本と変わらない。そのため、明らかにこの不動産の建設ラッシュは実需の規模に合っていない。バブルの匂いがプンプンする。

このような世界中で起こっている不動産の建設ラッシュを見るに、僕は恐怖を感じた。明らかに過熱している。この過熱ぶりは僕が東京で感じるものが足元に及ばないくらい強烈だ。いつか必ず不動産バブルは弾けると確信した。そして、バブルの勢いがこれだけ強ければ、バブル崩壊の打撃は史上まれにみる悲惨なものになるだろう。

世界のどこかで不動産バブルが弾ければ、グローバル経済の今の世の中、日本も瞬時に影響を受けるだろう。その際に、耐えきれるだけの体力を身につけておきたいと思った。

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