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ヘーベルハウスが高層階マンション建築に参入

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旭化成ホームズ(株)は、中高層用ビルディングシステム「ヘーベルビルズシステム」を新たに開発した。この工法では、6-8階立ての鉄骨マンションを建築することができる。今までヘーベルと言えば、2-3階立ての戸建及び賃貸マンションが多く、どちらかというと閑静な住宅地に多いイメージだ。

僕自身、ヘーベルの賃貸マンションに住んだことがあるが、武骨なイメージ通りにRCのマンションと大差ない防音、防寒性能を誇っていたと思う。僕の住んでいたマンションは全員赤ちゃんがいたが、どの部屋からも赤ちゃんの泣き声を聞いたことが無い。素晴らしい性能だと思う。

さて、この「ヘーベルビルズシステム」を11月より東京23区および周辺部で先行販売を開始するとのことだ。ターゲットは、ずばり商業テナントとのことだ。1,2階を商業施設に貸し出すことのできるように、ヘーベル独自の鉄骨ラーメン構造を残しながら、商業用途に必要なフレキシブルな仕様を取り入れたのが特長だ。これにより、テナントは柔軟に間取やレイアウトを変更することができる。

ヘーベルが高層階マンション建築に参入した背景には、すでに住宅地では新築アパート・マンション建設需要が頭打ちになってきている現状がある。また、ヘーベルは他の建設メーカーに比べると建物の性能が良い分、値段も高い。そのため、昨今の利回り競争の中では、他のメーカーに比べて苦戦することも多いと聞く。そのため、他のプレハブメーカーでは対応できない、高層階のマンション建築に参入し、比較的競争の少ない商業エリアでの戦いに参入したということだろう。

高層階マンションは、ヘーベルの他に積水ハウスやパナホーム等の他の建築メーカーも参入を開始している。これからは、商業エリアの再開発も進むのかもしれない。しかし、個人的には住宅地も商業エリアも賃貸アパート・マンションだらけになると、いよいよ賃貸需要と供給のバランスが崩れるのではないかと危惧している。今後の建築メーカーの動向に注目していきたい。

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