こんにちは経営コンサルタント(中小企業診断士)のJOJOです!
キャリアアップのために転職したい!とお考えの方には、以下の悩みを持つ方も少なくありません。
『転職したいけど、自分のキャリア・実績に自信が持てない』
『自分のキャリアに加えて、アピールできる資格がほしい』
『未経験の仕事に転職したいけど、面接でアピールできることがない』
特に、社会人経験が数年しかない20代の方や、未経験の仕事にキャリアチェンジしたいと考えている方にとって、自分の仕事経験以外のアピールポイントを持つことはとても大切です。
なぜならば、皆さんを雇う側の企業は、皆さんが未経験の仕事でも確実に成果を出せるであろう証拠を必要とするからです。
これは、転職先企業の採用担当の立場にたって考えてみると分かりやすいです。
通常、人事採用担当は新しく転職者を採用する場合に、社長を中心としたマネジメント層に『なぜ、この人を採用するのか』理由を説明しないといけません。
その際に、同業界、同業種で十分にキャリア・実績を積んだ方を採用する場合には、詳細な説明は必要ありません。
しかし、キャリアが短い、もしくは未経験の方を採用するためには、マネジメント層に『なぜ、この人でないといけないのか』を説明する必要があります。
その際に、大きな説明の武器になるのが、応募者が所有している資格になります。
その資格が、新しい職場の業界や業種に関連していればしているほど、高く評価されます。
また、当然ながら、普通運転免許のように誰でも持っている資格よりは、難易度の高い資格のほうが評価されます。
では、転職をする上では、具体的にはどんな資格が有利になるのでしょうか。
転職を目指すなら、中小企業診断士を取っておいて損はない
そんな転職の際に協力な武器になる資格ですが、僕は中小企業診断士の取得を強くオススメします。
なぜならば、実際に僕は中小企業診断士に合格した後に、異業種・未経験の職場に転職を成功させたからです。
当時僕は30代になったばかりの頃で、大手IT企業に在籍していました。
IT企業では、法人向けのソリューション営業を担当していました。
僕は大手製薬会社の担当をしていたのですが、MR(製薬会社の営業マン)向けの営業支援システムや、会計業務の基幹系システムを提案・販売していました。
一つのシステムが数億円もするような大規模なものです。
当然、それだけ大規模な投資案件を売り込むわけですから、相手の顧客となるのは、経営者層であることも多かったです。
そして、顧客の経営課題を正確に理解し、適切なソリューションを提案する必要がありました。
当時、僕はITの知識こそあれ、経営に関してはまったくの素人でした。
そのため、経営知識・視点を身につけるために中小企業診断士という資格を取得しました。
その後、法人向けのシステム営業に従事し、それなりに成果を上げたのですが、徐々に違う分野での仕事がしたくなりました。
今まで扱っていた法人向けの商品ではなく、消費者向け商品を扱ってみたくなったのです。
しかも、中小企業診断士の資格で得た経営の知識・ノウハウを活用するために、新規事業企画・立ち上げに挑戦したいと思うようになりました。
それは、僕が今まで積み重ねてきたキャリアとはまったく関係ない業界・業種へのチャレンジでした。
今までのキャリア | 転職先でのキャリア | |
---|---|---|
業界 | 法人向けIT企業 | 消費者向け消費財メーカー |
業種 | 法人向け営業 | 新規事業企画 |
このように業界も、業種も違う分野への転職は一般的には難しいと言われています。
また、年齢も30代の半ばを過ぎていました。
しかし、結論から言いますと、僕はこの一見無謀とも思える転職活動に成功し、自分の第一希望の企業に入社することができました。
しかも入社早々に、新規事業の立ち上げリーダーとして任命され、事業企画から法人設立を経験しました。
そして新会社設立後は、マーケティング担当役員として出向し、マネジメント経験を積むことができました。
このように転職に成功できたのは、今まで積み重ねてきたキャリアに加えて、中小企業診断士としての資格が高く評価されたからです。
中小企業診断士資格が高く評価されて、未経験のポストに採用されたことを知ったのは、転職後でした。
僕の採用を決定し、転職先での直属の上司になった役員が僕を採用してくれた理由をこう語りました。
新規事業では、何から何まで少人数の立ち上げメンバーがやる必要がある。
それこそ、商品企画からマーケティング、販売チャネルの開拓、財務会計、労務管理まで。
そのためには、全ての分野で幅広い知識を備えた人材が必要だった。
中小企業診断士は、その資格取得の過程で、経営戦略からマーケティング、生産管理、人事、財務会計まで、経営に必要な知識を網羅することができる。
そのため、中小企業診断士の資格をもっている君は、最適だと思った。
実際に、僕は新規事業の立ち上げで本当に色んな仕事を経験させてもらいました。
その一例を紹介しますね。
- 新会社の立ち上げのために、事業計画を立案し、投資判定委員会から承認をもらう。
- 新会社のオフィスの選定、オフィスレイアウトの策定、賃料交渉。
- 経理担当者の新規採用
- 商品説明のためのパンフレット作成
- 新会社のホームページ開設・SEO対策
僕はそれまでは営業経験しかなかったため、上記の仕事はまったくの素人でした。
でも、中小企業診断士を取得する中で、様々な分野の知識を得ていたため、なんとか対処することができました。
会社設立から3年後には、単年度黒字を達成することができました。
この時の新規事業を立ち上げて、起動にのせる経験が、経営コンサルタントとしての今の仕事に大いに役に立っています。
そもそも中小企業診断士って、どんな資格?
中小企業診断士の資格は次の通りです。
資格を一言で表すと
経営コンサルタントとして認められた唯一の国家資格。
経営に必要な幅広い知識と、その活用方法を身につけることができます。
経営戦略、人事労務、マーケティング、財務・会計、物流、IT、法務、経済学など。
名前は中小企業診断士なんですが、勉強内容は中小企業に特化した内容は少なく、MBA(経営大学院)のカリキュラムとほぼ同じです。
そのため、その知識は中小企業だけでなく、大企業での仕事内容にも応用できるものです。
取得したい資格ランキング 第一位
日経HRと日本経済新聞社が20~40代のビジネスパーソンを対象に行った調査によると、『取得したい資格ランキング 第1位』を獲得しています。
第2位のTOEICよりも上位に来ていることから、幅広い社会人から支持されているのが分かりますね。
資格保有者の属性・職種
中小企業診断協会によると、資格保有者の職業は以下の通りです。
職業 | 構成比 |
---|---|
経営コンサルタント(コンサルティング企業勤務&独立含む) | 47% |
民間企業(金融機関除く) | 32.3% |
金融機関 | 8.2% |
公務員 | 1.5% |
その他 | 11% |
合計 | 100% |
僕も含めてですけど、やっぱり経営コンサルタントが47%と一番多くを占めます。
中小企業診断士を取得する人の目的は様々ですけど、最終的には多くの方が経営コンサルタントを目指すのではないでしょうか。
次に、民間企業の割合が金融機関勤務の人も入れると40%占めます。
これらの人は経営コンサルタントとして活動せずに、民間企業で一般のサラリーマンとして勤務をしていることになります。
中小企業診断士に合格すると、その後には実務補修といって、合格者が4人でチームを組んで一週間かけて実際の企業のコンサルティングを行います。
その実務補修で感じたのですけど、中小企業診断士に合格した直後の職業としては、この民間企業勤務の方が圧倒的に多いです。
一番多い業種としては、金融機関と、IT企業勤務の方ですね。
特にIT企業の中では、SEとかITコンサルタントの方が多いです。僕みたいに営業出身はあまり多くありません。
一つ言えることは、中小企業診断士の資格を取得した後に、転職する方が非常に多いということ。
僕自身もそうなんですが、中小企業診断士の資格試験で勉強した経営の知識・ノウハウを活用できる仕事につきたいと考える人が多いと思います。
また、冒頭で述べたように、転職の時に、中小企業診断士の資格を持っていることは様々な業種でプラス評価されます。そのため、転職しやすくなるという側面もあるようです。
年齢構成・性別
年齢構成は、40歳代~50歳代が約54%を占めています。30歳代は約14%と少ないですね。
中小企業診断士として登録すると5年で5回の研修を受けないといけないのですが、確かにミドルエイジの方が多いです。
男女比は、男性約97%、女性3%。圧倒的に男性が多いですね。
ただ、成功している経営コンサルタントの中には女性も多くいます。
彼女たちは女性向けの商品に関する新規商品企画コンサルや、webコンサルを得意とする方が多いです。
女性をターゲットとしている商品やサービスのコンサルタントは希少価値があり、競争が少ないです。
なので、女性の方にも中小企業診断士の資格はオススメです。
試験内容
中小企業診断士には1次試験と2次試験があります。
<1次試験科目>
1次試験は知識問題が主体で、マークシート方式です。以下の7科目があります。
- 経済学・経済政策
- 財務・会計
- 企業経営理論
- 運営管理(オペレーション・マネジメント)
- 経営法務
- 経営情報システム
- 中小企業経営・中小企業政策
一次試験は科目合格制です。それぞれの科目合格は3年間有効です。
そのため、集中して試験勉強に時間の避けないサラリーマンでも比較的取り組みやすいと言えます。
全科目合格すると、1次試験合格となります。1次試験合格は2年間有効です。
<2次試験科目>
2次試験は記述試験です。
- 【事例Ⅰ】組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
- 【事例Ⅱ】マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
- 【事例Ⅲ】生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
- 【事例Ⅳ】財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例
それぞれ3,000-5,000文字で書かれた実際の企業のケースを読み込み、それぞれの企業に最適な診断内容を記述するというもの。
■難易度
1次、2次ともに合格率はそれぞれ20%前後です。
そのため、1次、2次ストレート合格を目指すとなると20% x 20% = 4%とかなりの難易度になります。
そのため、僕の知り合いを見る限り、ストレート合格している人は5人に1人くらいじゃないでしょうか。
ほとんどの人が2年以上かけて合格を手にしています。
一般的に合格に必要な勉強時間は1,000時間と言われています。
ざっくり言って、1年間、毎日3時間勉強すればだいたい1,000時間を超えます。
ほとんどの受験生が働きながら勉強するので、『一日3時間も勉強する時間なんてないわ~! アホ』と怒られそうです。
でも、通勤の時間や昼休みといったスキマ時間を上手く使えば、意外と3時間くらいなら捻出できます。
合格のための勉強のコツはこの記事の最後に書きますね。
■試験勉強はとても面白い
中小企業診断士の試験勉強はとにかく面白いです。
資格取得のために専門学校や通信教育を受講する人も多いですが、どの講座もプロの中小企業診断士が先生をしています。
そのため、実際に企業をコンサルティングした事例を交えながら、臨場感たっぷりの授業を行ってくれます。
どの授業も、実際の仕事に役立つことばっかりで、僕は毎週の授業がとても楽しみでした。
日頃、ビジネス書を読むのが趣味だという方には、ぴったりの資格ですね。
転職の際に、中小企業診断士資格が評価されるポイント
転職の際に、中小企業診断士資格が評価されるポイントは大きく次の3つです。
経営者視点で課題を考えることができる
中小企業診断士試験の勉強は一言でいえば、経営の勉強です。
しかも、単なる知識詰め込みの勉強ではなく、実際の事例を元に最適な診断内容を導き出すという実践的なもの。
その資格試験の勉強の中で、徹底的に経営者のモノの考え方、視点が叩き込まれます。
そのため、中小企業診断士の有資格者は、その経営者視点が評価されることが多いです。
そして、転職後は、経営者視点が求められる部署に配属されることが多いです。
具体的に言うと、経営企画や、新規事業開発部といったポジションが多いです。
もしくは、企業の経営課題を解決するためのソリューション提案を行う法人営業部門に配属されることもあります。
いずれにせよ、現場のオペレーションではなく、戦略立案のように企業全体の方向性に影響を与える役割が求められることになります。
論理的思考能力
2次試験では具体的な企業に関するケースを読み込み、改善提案を解答として、記述することが求められます。
もちろんSWOT分析やキャッシュフロー計算書といった最低限の経営知識は必要とされるのですが、2次試験においてもっとも大切なのは論理的思考能力です。
限られた時間内で、3,000-5,000文字で書かれた長文の企業事例を読み込み、その企業に即した最適な解決策(解答)を提示することが求められます。
解決策を導き出すのに必要なのは、ロジカルシンキングです。
自分の持っている経営知識だけで適当な解決策を提示してもダメです。
その解決策が『なぜ』その企業に相応しいのかを説明することが求められます。
中小企業診断士の2次試験には正解がないと言われます。
それは、一つの経営課題に対して、必ずしも導き出される解決策が一つとは限らないからです。
論理的に矛盾のない解決策であれば複数ある可能性もあります。
現に、中小企業診断士の2次試験については、各専門学校ともに模範解答を提示しますが、各校それぞれ違う解決策を模範解答にしていることも珍しくありません。
このように、徹底的に現状を詳細に把握し、論理的な帰結を求められる問題で鍛えられた論理的思考能力は実際の仕事でも大いに役に立ちます。
ゼネラリストとしての基礎能力を持っている
中小企業診断士の試験範囲は幅広い領域に渡ります。
逆に言うと、中小企業診断士に合格した方であれば、企業のどんなポジションに配属されても、必要最低限の知識と能力を備えていると言えます。
このゼネラリストとしての基礎能力は、管理職、ひいては役員などの経営層に昇格する際に非常に重要です。
日本の多くの大企業では、ある日まったく畑違いの部門の管理職として異動させられることも珍しくありません。
昨日まで営業部長をしていた人が、次の日から経理部長をするなんて人事も普通にあります。
経理業務を担当したことのない人でも、経理部の部長に任命されたら、経理部隊を指揮していく必要があります。
そんな時に、中小企業診断士の資格を持っている人ならば、たとえ担当者として実務に携わったことがなくても、経理部門の基本的な役割と業務内容はイメージできるでしょう。
企業で出世すればするほど自分のマネジメント範囲は広くなります。
究極的には自分が社長になれば、全てを管理・監督しないといけません。
自分が担当したことのない業務でも、適切にマネジメントしていく能力が求められます。
そのため、企業活動全般について広い知識を持っている中小企業診断士は、将来の幹部候補としての基礎能力を備えていると評価されます。
中小企業診断士が転職しやすい業界・業種は?
中小企業診断士はかなり広い業界・業種でプラス評価を得ることができるのですが、特に転職で有利になるのは以下です。
コンサルティング業界での転職に有利
コンサルティング業界は大きく2つに分けることができます。
- マッキンゼーやアクセンチュアといった大企業むけコンサルティング会社
- 船井総研やタナベ経営といった中小企業むけコンサルティング会社
中小企業診断士資格は、どちらのタイプのコンサルティング会社でもプラス評価を受けることができますが、評価されるポイントが異なります。
大企業向けコンサル会社
大企業向けコンサル会社では、中小企業診断士で身につけた知識ではなく、論理的思考能力を評価されます。
大企業向けコンサル会社は、ほとんどの場合、専門的な経営課題に対してコンサルティングを提供します。
例えば、製薬企業の営業部隊の業務改善・システム導入といった形です。
多くの場合、顧客側のプロジェクトチームの一員として参画します。
顧客からは、特定の分野での専門的・最新鋭のノウハウの提供を求められます。
その求められるノウハウの深さは残念ながら中小企業診断士の勉強で学んだ程度ではまったく歯が経ちません。
専門家として、特定の企業で長年打ち込んできたような濃いノウハウが求められます。
そのため、大手企業向けコンサル会社では、中小企業診断士にその知識を求めるわけでありません。
それよりも、大手企業自身が発見できずにいるような解決策を、徹底的な現場のリサーチをもとにして練り上げる論理的思考能力を求めているのです。
そのため、転職先として大手コンサル会社を志望する場合は、自分が今まで従事してきた業界・業種の知識に加えて、中小企業診断士資格で身につけた論理的思考能力をアピールすると良いでしょう。
中小企業向けコンサル会社
中小企業向けのコンサル会社では、一人のコンサルタントで、一つの企業の全ての経営課題に対して助言ができることが求められます。
先ほどの大企業向けコンサル会社では、特定の業務に特化した深い知見とノウハウが求められるのとは対照的に、広く浅い知識が求められます。
そのため、中小企業診断士の1次試験で学んだ幅広い領域に渡る知識をそのまま現場で活かせることができます。
また、経営課題に対して経営者が納得できる論理的な解決策を提示することが求められるため、大企業向けコンサルと同様に、論理的思考能力も評価のポイントです。
そのため、中小企業向けコンサル会社のほうが、中小企業診断士資格は高く評価される傾向にあります。
ただ、中小企業向けコンサル会社では、自分でコンサルティングを受注することを求められます。
大手企業向けコンサル会社では、パートナーと呼ばれるマネジメント層が受注してくる仕事を単にこなしていれば良いのですが、中小企業向けコンサル会社では自ら営業活動をする必要があります。
そのため、中小企業診断士資格そのものよりも、法人向け営業経験に精通しているほうが高く評価される場合があります。
大企業向け、中小企業向けコンサル会社どちらの場合でも、中小企業診断士の資格を持っているというだけで、採用されるほど甘くはありません。
ただ、どちらにせよ、中小企業診断士を保有しているという事実は高い評価を受けることは間違いありません。
自分が今までに築き上げてきたキャリアにプラスアルファとして中小企業診断士をアピールできれば、ライバル達と差別化することが可能です。
ベンチャー企業での役員ポジション
中小企業診断士は経済学、財務・会計、経営理論、運営管理、法務、情報システムなど、ビジネスで役立つ幅広い知識を身につけています。
そのため、経営者に近いポジションで、経営全般に渡ってマネジメントを行う能力があると評価されます。
このマネジメント能力を活かす場として、ベンチャー企業の役員ポジションでの転職が挙げられます。
ベンチャー企業では、基本的に人材が不足しています。
そのため、多岐に渡る領域に渡って、一人二役も三役もできる人材が求められています。
特に経営者に近い役員ポジションでは、営業と人事のように、何の関連性もない複数の部門を統括することが当たり前に求められます。
そのため、幅広い経営知識を持っている中小企業診断士に対するニーズが高いです。
一般企業の財務(ファイナンス)部門
中小企業診断士の資格勉強の中で、一番時間がかかるのが財務・会計に関する領域です。
僕は受験生時代、どうしても財務・会計が克服できなかったので、診断士資格と並行して簿記2級を学びました。
そして簿記2級を取得してからようやく診断士試験に合格することができました。
診断士試験では、勘定科目への仕訳といった簿記に関する基本的な知識や計算力が求められるだけでなく、損益分岐点計算や、売上債券回転率といった数多くの経営指標に関する知識も求められます。
また、これらの経営分析の知識を生かして、実際の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を読み解き、適切な解決策の提案まで求められます。
つまり、中小企業診断士に合格することによって、一番実務的な知識が身につくのは財務・会計に関する分野です。
そのため、一般企業での財務部門で資金調達や為替スワップを一手に引き受ける人材として、中小企業診断士が求められるケースが多いです。
特に、今まで経理部門で実務経験を積んできた人が、中小企業診断士試験を通して資金調達に関するファイナンスの知識を身につけて、財務部門の責任者として抜擢されることもあります。
財務・会計が得意な人には財務(ファイナンス)部門への転職も有望な選択肢の一つになります。
働きながら短期間で中小企業診断士に合格する方法
最後に、中小企業診断士試験の勉強方法についてアドバイスします。
合格率4%と難易度の高い試験なので、残念ながら独学での合格はほぼ無理です。
そのため、ほとんどの方が専門学校に通うか通信教育を受講することになります。
中小企業診断士を目指すほとんどの方が働きながら受験をします。
そのため、毎週決まった曜日に授業がある専門学校に通うというのは厳しいものがあります。
僕自身も最初はTACという専門学校に通学していましたが、仕事が忙しくなって通学を断念しました。
その代わり、インターネットで全ての講義を受講できる通信教育に申し込んで、合格することができました。
インターネット経由の講座だったら、自分の好きな時間に授業が受けれるので、忙しい会社員には最適です。
ちなみに通信教育の中では、全ての講義をインターネット経由で受講できる『スタディング』が絶対にオススメです。
僕が『スタディング』をオススメする理由は次の通り。
1.ビデオ/音声講座の両方を利用することができる
全ての講座がインターネット経由でダウンロードできるので、スマホを持ち歩きさえすれば、通勤や客先への移動の際にもいつでも勉強することができます。
特に秀逸なのがビデオ講座だけでなく、音声講座もあるということ。
特に都内に通勤している方は、ラッシュ時にはスマホの画面すら見る余裕のない方も多いと思います。
そんな時には、音声講座をスマホにダウンロードしておき、音声だけで勉強を進めることができます。
忙しい社会人はいかに日常のスキマ時間を勉強にあてることができるかが大事。
ビデオ/音声両方の講座を受講できる『スタディング』圧倒的に便利です。
しかも、『スタディング』では、どの講座も2倍速で受講することができます。
一回目の講座を自宅で通常のスピードで受けた後に、通勤時間を使って2倍速で復習することで、知識をしっかりと定着させることが可能です。
2.合格に必要な知識だけを効率よく学ぶことができる
中小企業診断士の試験範囲は広いため、満点を取ろうとすると膨大な勉強量が必要です。
僕も最初はテキスト以外にも、試験範囲に関連するビジネス書を読んでいましたが、キリがないので途中でやめました。
試験に合格するためには全ての課目で60%以上取れれば良いので、頻出問題に的を絞って学習することが大切です。
スタディングの授業やテキストは、試験に合格するのに必要な知識だけに絞った簡潔で分かりやすいものになっています。
そのため、短期間での合格を無理なく狙える教材・カリキュラムになっています。
3.2次試験対策のロジックマップがめちゃくちゃ分かりやすい
『スタディング』はこのロジックマップだけを目的に受講しても良いと思えるほど、良くできています。
※『スタディング』ホームページより抜粋
中小企業診断士の2次試験では、とにかく問題文の企業事例を読み込み、論理的に解決策を導き出していく必要があります。
そのため、どのような論理展開で、解決策が導き出されるのかをしっかり順序立てて理解することが大切です。
『スタディング』のロジックマップでは、この問題文から解決策(解答)への論理的な流れをマップを使って分かりやすく解説してあります。
そのため、なぜこのような解答が導き出されるのかが直感的にわかるように工夫されています。
特に過去問を研究する際には、絶大な威力を発揮します。
4.圧倒的にコスパが良い
TACやLECといった大手の資格専門学校に通う場合、中小企業診断士コースでは約30万円もの費用がかかります。
しかも、一年でストレート合格できなければ、毎年30万円の費用が追加でかかってきます。
一方、『スタディング』は48,900円~と大手予備校の1/6以下の費用で済みます。
大手専門学校では、専用の校舎を維持しないといけないため、高コストにならざるを得ませんが、オンライン専業の『スタディング』ではこのような無駄な経費が必要ありません。
そのため、圧倒的な低価格で大手専門学校と比較しても遜色ない、むしろ質の高い講義とテキストを実現しています。
多忙なビジネスパーソンには、合格に必要なポイントだけ集中して学ぶことができ、通勤途中のスキマ時間を有効活用できる『スタディング』がベストです。
通勤しながらスマホで講義が受講できるスタディングはこちら>>中小企業診断士 スタディング
効率的に勉強して、短期間での合格を勝ち取りましょう!