こんにちはJOJOです!
人生で初めて京都旅行に来ています。
実は僕は大学時代に京都に6年間住んでいたんですね。
そのときは、若かったせいもあるけど、観光になんてまったく興味がなかった。
友達と清水寺に冷やかしで行ったことがあるくらい。
そもそも若者が寺に興味を抱くほうが珍しかもしれませんね。
その頃の僕の関心はと言えば、毎日限られた仕送りの中でいかに安く友達と飲み歩くか。
桜のシーズンや、紅葉のシーズンになっても観光客が増えて、バスや電車が混むので、嫌だと思った記憶しかない。
風流の心なんてこれっぽっちも無いガキでしたねw
そんな僕も、はやアラフォー。
今回は京都で用事があるついでに観光でもしてみようと思いました。
実は、最近空海に興味があります。
「ひろさちや」さんの空海に関する書籍を読んでから空海という人物に興味が出てきました。
空海はいわゆる日本版レオナルド・ダ・ビンチ。
多芸の天才であり、真言宗の開祖であるだけでなく、建設、芸術全てに秀でた才能を持っていました。
仏僧としては時の嵯峨天皇の寵愛を受け、最高位にまで出世するのですが、そんなことはお構いなしに自分の好きなことをひょうひょうとこなしていく。
日本で初めての私学である綜芸種智院を設立したのも彼。
彼の興味は仏教だけでなく、様々な分野に広がっていました。
そんな天才の本拠地である東寺をひと目見たいと思いました。
なので、京都駅に降り立つやいなや、google mapを片手に東寺まで行ってみました。
京都駅から、東寺までは徒歩20分くらい。
PCを背負って歩くには少し遠いけど、そこは空海に会うため。頑張って歩きました!
いよいよ東寺に到着!
入館料800円支払って境内に突入。
「でかい!」
東京のこじんまりした寺に見慣れた僕にとって、京都の寺のスケールは想像を超えています。
学生の頃はそもそも寺の境内に足を踏み入れたことが無いので、外からぼんやりと眺めているだけでした。
中は想像以上に広い。
そして、静寂な空気が漂っている。
五重塔の秘密にせまる!
ガイドさんがいたので、せっかくなので説明をしてもらうことにしました。
どうやら東寺は過去4回焼失しているようです。
すべて落雷のせいで火災の被害にあっている。
当時は五重塔くらいしか高い建造物がなかったらしく、雷の格好の標的になったらしい。
そんな理由で今の五重塔は江戸幕府の将軍家光の時代に再建築されたものらしい。
ちなみに、地震では一度も倒壊していない。
東寺には地震の振動を逃す仕組みがある。
塔の中心の心柱という幾つもの大木を重ね合わせた大きな柱が、溶岩石の上に載せられているだけであり、地震の際にはその柱がゆらゆらと揺れることによって加重を逃がす仕組みになっている。
その他にも、様々な梁、柱、筋交いで構成されているのだが、そのどれもがきっちりと固定されていないという。
つまり、地震が起きた際には、それぞれが柔軟に動くことによって力を逃す。
今で言う免震構造ということか。
この五重塔のテクノロジーは現在でも最先端のものらしく、あのスカイツリーの建築家もわざわざ五重塔を見学して、設計を研究したようです(すげー)。
この五重塔を作った空海は本当に偉大な天才ですね(実際は五重塔は彼の入定後(仏様になった後という意味)に完成したらしい)。
う~ん、京都恐るべし。
はっきり言ってこんな偉大な建築物を6年間も無視していた学生時代の僕はアホでした。
まあ、しゃあないか。
日本で初めての大学:綜芸種智院
ちなみに綜芸種智院の跡地にある観智院にも行ってみた。
空海はここで様々な青年たちに教育を行っていたらしい。
空海の素晴らしいところは、仏教だけを教えていたわけではなかったところだ。
数学、建築、彫刻等、ありとあらゆる実学を教えていた。
しかも門徒は広く一般から募集していたらしい。
今の総合大学の走りだ。
思想や祈りだけでは、人を救えない。
あくまで現世に苦しむ人に現実的に役に立ってこその仏教と言わんばかりである。
僕が空海に惹かれるのは宗教家でありながら、俗世間に深い関心と関わりをもっている点かもしれない。
ちなみに、綜芸種智院の歴史は現在の洛南中学・高校に引き継がれています。
洛南中学といえば、京大合格者数No.1の学校で、めちゃくちゃ偏差値高いです。
さすが、空海の作った学校ですね。
東寺のそばにある、洛南中学(下)
桜もキレイ
まだ、肌寒い3月中旬だと言うのに何故か桜が満開でした。
弘法大師様のご利益かもしれないですね。
お寺の中でみる桜もきれいです。
その後、お寺を散策していたらちょっと寒くなったので、西本願寺の境内にあるカフェで一休み。
京都らしく?甘酒をいただきました。
540円也。生姜が効いていて美味しかった!
春の京都オススメですよ。