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【体験談】アパートに無料Wi-Fiインターネットを導入し家賃3,000円アップした方法と費用 不動産投資家が解説!

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こんにちはJOJOです! 東京23区でアパート4棟32部屋の大家をしています。

東京23区で賃貸経営というと安泰だと思われるかもしれませんが、空室率はじわじわ上昇しています。

僕が所有する山手線の駅から徒歩10分のアパートでも、半年以上空室が続いたことがありました。

空室を埋めるために様々な対策を検討した結果、僕が辿り着いたのが無料Wi-Fiインターネットの導入でした。

無料Wi-Fiインターネットを導入するのに初期費用30万円ほど投資しましたが、その代わりに空室がピタリとなくなりました。

調子に乗って家賃3,000円アップしたのですが、それでも募集してもスグに入居が決まりました。

今では、所有物件全てに無料Wi-Fiインターネットを導入しています。

僕はセミナーでも無料Wi-Fiインターネットの導入体験談を話すのですが、多くの大家さんから詳しく教えてほしいとリクエストをいただきます。

大家さん/不動産投資家の関心が高まっているのを実感しますね。

ただ、多くの人が『無料Wi-Fiインターネットを導入するためには、何から手をつけて良いかわからない』と感じているようです。

自宅にインターネットを開通するための方法はネットを調べればいくらでも見つかりますが、アパートやマンションへ一棟まるごと無料Wi-Fiインターネットを導入するための情報はごくわずかしかありません。

特に大家さん/不動産投資家が自らの経験を元に説明している情報はほぼ皆無でしょう。

そこで、この記事では、現役大家である僕の経験を元に、所有アパートに無料Wi-Fiインターネットを導入した時の手順と実際の費用を詳しく紹介します。

次のように感じている大家さん/不動産投資家にオススメの内容です。

こんな人にオススメ
  • 無料Wi-Fiインターネットを導入するための手順を、IT初心者にもわかりやすく教えて欲しい
  • 実際にかかった費用を具体的に教えてほしい
  • 安くて信頼できるアパート向けインターネット無料専門会社を紹介してほしい

目次

無料Wi-Fiインターネットは入居者の一番人気設備

全国賃貸住宅新聞は毎年、「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる設備ランキング」を発表しています。

そして『インターネット無料』が5年連続ナンバーワンの座に輝きました。

順位 単身者向け ファミリー向け
1位 インターネット無料 インターネット無料
2位 エントランスのオートロック 宅配ボックス
3位 宅配ボックス エントランスのオートロック
4位 浴室換気乾燥機 追い焚き機能
5位 ホームセキュリティ システムキッチン
6位 独立洗面化粧台 ホームセキュリティ
7位 24時間利用可能ゴミ置き場 浴室換気乾燥機
8位 システムキッチン 防犯カメラ
9位 TVモニター付きインターフォン ガレージ
10位 エレベーター ウォークインクローゼット

出典:2020.10.19全国賃貸住宅新聞 第1433号

最強の空室対策! 2020 賃貸人気設備ランキングこんにちはJOJOです! 東京23区でアパート4棟32部屋の大家をしています。 毎年恒例の賃貸人気設備ランキング(全国賃貸住宅新聞...

単身・ファミリー世帯どちらも1位ですね。

今は小学生から高齢者までスマートフォン(スマホ)を使ってインターネットを楽しむ時代です。

単身者であろうが、ファミリー層であろうが、賃貸物件に『インターネット無料』を求めるのはごく自然の流れですね。

無料Wi-Fiインターネットが人気である5つの理由

そして今後、無料Wi-Fiインターネットに対する入居者ニーズはますます上昇していくと考えています。

その5つの理由を紹介します。

テレビよりインターネットを使う時間の方が多い

今の時代、テレビよりもインターネットを使っている時間の方が多いことがわかっています。

博報堂が2019年に行ったメディアの利用調査によると、テレビのシェアが37%に対して、スマホやパソコンを含むインターネットは50%を占めました。

今や情報収集のツールとしては、テレビよりもインターネットの方が普及していることを意味します。

確かに僕個人の生活を振り返ってみても、ほとんどテレビは見ませんね。朝のニュースをちらっとチェックするくらいです。

一方でインターネットには一日中触れ合っています。

特にテレワーク勤務になってからは仕事もプライベートも常にオンラインという状態です。

動画視聴ユーザーの急増

今や若者はTVよりもYOUTUBEで動画を観ることのほうが多いです。

インターネット動画利用者の約98%が自宅で視聴しており、1日の平均視聴時間は10代、20代で65分以上、他の世代でも35分以上と、毎日多くの時間を費やしています。

出典:動画視聴に関するWEB調査(株式会社ビデオリサーチ)

NetflixやHuluのような有料動画サービスも増えてきました。

アマゾンのプライム会員になれば、動画も見放題です。

ただし、スマホで映画を観ていると、すぐに携帯電話会社の容量制限に引っかかっちゃいます。

動画を楽しむためには、自宅のインターネット無料環境は必須となります。

格安SIMの浸透

僕自身も愛用していますけど、格安SIMを活用することで、携帯電話料金を劇的に安く下げることが可能です。

格安SIMはだいたい一人あたり月1,000円前後で利用できます。

そのため、ITに慣れているけどお金がない若者の多くが格安SIMを選択しています。

ただし、格安SIMは費用が安い分、データ通信容量は毎月4GB程度と少ないです。

動画を見ると一瞬で容量制限に達します。

そのため、格安SIMユーザーは自宅ではスマホのデータ通信をOFFにして、Wi-Fi経由でスマホを使う方がほとんどです。

今後も若い世代を中心に格安SIMユーザーは増え続けると予想されています。

そのため若い世代が多く住む単身者用の賃貸住宅ではますます無料Wi-Fiインターネットのニーズが高まるでしょう。

最近のゲーム機にはインターネット環境は必須

最近の任天堂スイッチやプレイステーションといったゲーム機ではオンライン機能を楽しむユーザーが増えてきました。

最近人気の「あつまれどうぶつの森」や「フォートナイト」は全てユーザー同士がオンライン上で交流したり、対戦するゲームです。

もはやオンライン機能をもたない新作ゲームは皆無といっても良いでしょう。

そのため、ゲーム好きの入居者を獲得するためには、賃貸物件にインターネット環境は必須となります。

テレワーク普及に伴い無料インターネットのニーズ急拡大

コロナの感染拡大によって、テレワーク(在宅ワーク)が一気に普及しました。

テレワークには安定したインターネット環境が必要です。

特にビデオ機能を使ってweb会議する場合、ネットワークの負荷が高くなります。

大容量で速度が安定している光ファイバー回線が必須ですね

一人暮らしの方の中には、今までスマホのデータ通信だけで済ませてきた方もいると思いますが、それだとテレワークはできません。

web会議していると、すぐに契約したデータ通信量を使い切ってしまいます。

そのため、急遽、自宅に光ファイバー回線を申し込んでいる人が増えています。

そんな時、最初からインターネットが無料で提供されている賃貸物件は圧倒的に便利です。

光ファイバーを自分で申し込むと毎月4,000円近くかかる上に、回線開通するまでに2週間以上かかります。

無料Wi-Fiインターネット物件なら入居したその日からインターネットが無料で使い放題です。

そのため、今後はますます無料Wi-Fiインターネット物件のニーズが高まるでしょうね。

というか、賃貸アパートでは無料Wi-Fiインターネットは水道電気ガスと同じように必須インフラ化すると思います。

無料Wi-Fiインターネット実現する方法

アパートやマンションにおいて無料Wi-Fiインターネットを実現するためには、次の2通りの方法があります。

  1. 各部屋ごとに専用のインターネット回線を引き込む
  2. 一棟に一つのインターネット回線を引き込み、入居者全員で共有する

1つ目の「各部屋ごとに専用のインターネット回線を引き込む」方式による無料Wi-FiインターネットサービスはNTT東日本が提供しています。

「フレッツ 光ネクスト マンション 全戸加入プラン」というサービス名称で展開しています。

大家さんがこのサービスに加入すると、NTT東日本がアパートやマンションの各部屋まで専用の光ファイバーを引き込んでくれます。

つまり、各部屋の入居者は光ファイバー一本まるごと専有できることになります。

これは分譲マンションや戸建に入居している人が、NTTと契約して自分専用の光ファイバーを引き込むのと同じ仕組みです。

そのため、安定した通信速度が保証されています。

ただ、費用がべらぼうに高いです

僕は所有しているアパート10世帯に無料インターネットを導入するためにNTT東日本に見積もりを取りましたが、月額料金は29,700円(税抜)でした。

一部屋ごとの負担金額は約3,000円です。

分譲マンションに住んでいる人が普通にNTTと光ファイバーを直接契約した場合の月額料金が4,000円なので、ほとんど変わりません。

また、この方式だとアパートやマンションの部屋数が多くなればなるほど、月額費用が高額になってしまいます。

賃貸経営をしている以上、できる限りコストは削減すべきです。

そのため、僕が取りれたのは2番目の『一棟に一つの光ファイバー回線を引き込み、入居者全員で共有する』方式です。

このやり方だと、NTTとは光ファイバー一回線分しか契約する必要がないので、大家さんは大きく費用を削減することが可能です。

僕の例を上げると、アパート(10部屋)一棟あたりの月額料金はたったの8,000円です。

先ほどのNTT東日本の費用の約1/4となります。

『光ファイバー1回線を全入居者が共有したら、通信速度が遅くなるんじゃないの?』と思うかもしれません。

結論から言いますとまったく問題ないです。

最近の光ファイバーのネットワーク速度は高速です。

一昔前までは、光ファイバーの通信速度は最大100Mbpsでしたが現在は1Gbps(1,024Mbps)にまで拡張されています。

最近はインターネットで動画を見る方も多いですが、Youtubeの最高画質を見るために必要なネットワーク速度はせいぜい3Mbpsです。

つまり、理論上は光ファイバー1回線を最大340人で共有しても、らくらくYoutubeの最高画質を観ることができる計算になります。

実際には、全入居者が同時にインターネットを使うことは無いので、より多くの人数をカバーできることになります。

実際に僕の知り合いのメガ大家さんは50部屋ある一棟マンションで光ファイバー一本を共有する形で無料インターネットを提供しています。

それでも、入居者から接続速度が遅いといったクレームは一度もありません。

また、この光ファイバーを各部屋で共有するやり方は大手不動産ディベロッパーが新築分譲マンションを建設する際にも採用しています。

新築分譲マンションを購入すると、インターネットを月額2,000円程度で利用することができます。

なぜ月額2,000円という低い料金でインターネットが利用できるかというと、マンションの管理組合がNTTやケーブルテレビ会社から光ファイバーを引き込み、その回線を各部屋でシェアしているからです。

僕が採用している一棟まるごと無料Wi-Fiインターネットは、この新築分譲マンションとまったく同じ仕組みです。

管理会社の代わりに、大家である僕自身がインターネット回線の契約を行い、全入居者で共用してもらっています。

大手不動産ディベロッパーでも採用している方式ですので、品質や速度にはまったく問題がありません。

光ファイバー回線を共有する方式

光ファイバー回線を共有して無料インターネットを提供する仕組みには2通りあります。

  1. 有線LAN方式
  2. 無線Wi-Fi方式

それぞれわかりやすく説明しますね。

有線LAN方式

これは、建物に引き込んだ光ファイバー回線をハブと呼ばれる接続機器を介して、分岐させるやり方です。

入居者が無料インターネットを利用するのもカンタンです。

部屋のコンセントには有線LANケーブルの接続口(コンセント)があります。

有線の場合は、パソコンに直接LANケーブルを刺して利用します。

無線Wi-Fiを利用したい場合は、LANケーブルの接続口(コンセント)にWi-Fi無線ルーターを接続し、ルーターを介して、Wi-Fiを利用します。

最近は、スマホでインターネットを利用する方が多いので、Wi-Fiを利用する方が多いです。

そのため、僕は各部屋ごとにWi-Fi無線ルーターを無料でプレゼントしています。

1台3,000円くらいと安いですし。

ただ、ITエンジニアのように安定した通信速度で在宅ワーク行いたい方は、いまだに有線LANを好んで利用します。

有線LAN方式のメリット

このやり方の良い点は、各部屋までしっかりと有線LAN(ケーブル)が引き込まれているため、安定した通信速度を確保できるところです。

有線LAN方式のデメリット

このやり方のデメリットは、各部屋まで有線LANケーブルを引き込むための工事が必要になる点です。

各部屋までケーブルを引き込む必要があるため、宅内工事をする場合は入居者に立ち会っていただく必要があります。

部屋の中での工事そのものは、LANコンセントを設置する程度なので15分もあれば終了します。

ただ、各入居者の都合に合わせて工事を個別に行う必要があるため、全ての部屋のLAN工事を完了させるまでには少し時間がかかる傾向にあります。

申し込みから全ての部屋の工事が終了して利用開始できるまで、ざっくりと2ヶ月程度かかります。

工事に関しては心配ありません

この有線LAN方式を紹介すると、次のような心配をされる方がいます。

工事の際に壁に穴をあけるの?

工事の騒音は大丈夫?

結論からいうと、アパートの壁に穴を空ける必要は無いですし、工事の騒音もありません。

光ファイバー回線が共用部にまで配線されている物件の場合、各戸までのLANケーブル引き込みは既存の電話線やテレビの配管を利用します。

また、部屋で行う工事はコンセントの入れ替えだけなので、大きな音が出ることはありません。

無線Wi-Fi方式

もう一つの方式は、建物に引き込んだ光ファイバー回線を無線LANルーターと呼ばれる接続機器を介して、分岐させるやり方です。

簡単に言うと、建物から無線Wi-Fiの電波を出して、各部屋まで届けるやり方です。

こちらの方式は接続機器大手メーカーのバッファローさんが得意とするやり方ですね。

無線Wi-Fi方式のメリット

このやり方の良い点は、各部屋ごとの工事が不要なため、導入までの時間が短いことです。

まず、建物の壁やベランダに無線LANルーターを設置します。

無線LANルーターまでは、電柱から光ファイバー回線を引き込むのですが、無線LANルーターから各部屋まではWi-Fi電波を飛ばします。

有線LAN方式と違って、宅内工事が不要なので、入居者様の都合を考えずに導入工事が可能です。

申し込みから利用開始まで2~3週間あれば十分です。

無線Wi-Fi方式のデメリット

一方で、このやり方にはデメリットもあります。

アパートの壁に設置した無線LANルーターから各部屋までWi-Fiを飛ばすやり方のため、部屋によっては十分に通信速度が確保できない場合があります。

皆様の中にもホテルに宿泊した際に無料のWi-Fiを利用したことがある方がいらっしゃると思います。

ホテルでWi-Fiを提供しているところは、だいたいこの無線Wi-Fi方式でインターネットを提供しています。

ホテルを利用した際に、Wi-Fiの電波が悪いなと感じたことはありませんか?

僕は出張が多いので、よくホテルに宿泊するのですが、結構な確率で無線Wi-Fiの電波が弱いなと感じます。

無線Wi-Fiは有線LANに比べると不安定なので、どうしても通信速度が低下してしまうリスクがあります。

また、この無線Wi-Fi方式は、基本的に壁が薄い木造アパートでしか利用できません。

鉄骨やRCマンションだと壁が厚いため、壁に設置した無線LANルーターのWi-Fi電波が部屋の中にまで届かないからです。

一方で、有線LAN方式は各部屋にLANケーブルを引き込むため、どんな構造の建物でも対応可能です。

不動産投資には、有線LAN方式がオススメ

ちなみに、僕が採用しているのは『有線LAN+Wi-Fi無線ルーター方式』です。

有線LANを各部屋まで引かないといけないので、少し導入の手間はかかるのですが、安定したスピードを確保することができます。

せっかく無料インターネットを導入しても、速度が低くて入居者様からクレームが来たらまったく意味ないですからね。

また、コロナの感染拡大以降、テレワーク用にインターネットを使う方も増えています。

Web会議する際にインターネット速度が遅いと仕事になりませんから、できるだけ高品質なネットワーク環境を用意したいと考えています。

そのため、不動産投資用の物件に無料インターネットを導入するのであれば、多少導入の時間がかかりますが『有線LAN+Wi-Fi無線ルーター方式』をオススメします。

『有線LAN+Wi-Fi無線ルーター方式』の導入方法については、この記事の後半でIT初心者の方にもわかりやすく説明しますので、安心してくださいね。

無料Wi-Fiインターネットを提供している業者

無料Wi-Fiインターネットを提供している業者は次の5パターンあります。

  1. NTT
  2. バッファロー
  3. ケーブルテレビ
  4. プロパンガス会社
  5. アパート向けインターネット無料専門会社
運営会社 コスト 回線速度 注意点
NTT 高い 早い(1Gbps) 賃貸住宅にはオーバースペックになりやすい。
バッファロー 普通 普通(866Mbps) 共用部にWi-Fi機器を設置する方式は鉄骨・RCでは対応不可。速度が安定しない場合がある。
ケーブルテレビ 低い 遅い(1Mbps~) 最初は無料と言っておきながら、後で入居者へ有料プランを提示する会社もある。
プロパンガス会社 ゼロ 早い(1Gbps) 大家にとって費用ゼロだが、結局は入居者へのガス代値上げという形で転嫁される。
アパート向けインターネット無料専門会社 普通 早い(1Gbps) 中小企業が多く、経営基盤が強くない。

それぞれ、費用と特徴を説明します。

費用については、僕の所有アパートを例に各社から提出してもらった見積金額を記載しています。

物件スペックは次の通りです。

  • 物件所在地:東京都品川区 駅徒歩7分
  • 建物:築15年の木造アパート2階建て(ワンルーム10部屋、延床面積250㎡)

NTT

  • 初期費用:162,000円
  • 月額費用:29,700円
  • 回線方式:有線LAN(専有)
  • 回線速度:1Gbps
  • サポート:365日24時間

この記事冒頭でも紹介しましたが、NTTの提供する無料インターネットは各部屋まで専用の光ファイバー回線を引き込む方式です。

各部屋ごとに光ファイバー回線を一本まるごと専有できるため、高い接続品質を実現できます。

ただ、各部屋ごとに月額3,000円程度の費用がかかるため、家賃でコストが回収できないリスクが高いです(10部屋のアパートだと月額3万円)。

そのため、NTTは最高グレードの接続品質を保証する必要がある高級賃貸物件にふさわしいといえます。

バッファロー

  • 初期費用:378,000円
  • 月額費用:12,960円
  • 回線方式:無線wifi
  • 回線速度:866Mbps
  • サポート:365日9-18時

無線LANルーター大手のバッファローは無線Wi-Fi方式を主に提供しています。

上述したように、無線Wi-Fi方式は宅内工事が不要のため、スピーディな導入が可能です。

ただ、一方で壁に設置した無線Wi-Fiルーターからの電波が各部屋まで十分に届かないリスクがあります(バッファローのエンジニアが綿密な電波調査を行った上で、無線Wi-Fiルーターの設置位置を決めるため、リスクは最小限に抑えられます)。

また、建物の構造が鉄骨、RCの場合は、無線Wi-Fi方式は使えません。

ちなみにバッファローでは無線Wi-Fi方式が使えない場合は、テレビ配線や有線LANを用いた方式も提供可能です。

ただ、得意かつ実績が多いのは無線Wi-Fi方式となります。

バッファローは木造のアパートで、導入に時間をかけずにすぐに無料インターネット環境を構築したい方に向いているといえます。

ケーブルテレビ

ケーブルテレビの回線を利用してインターネットを利用することが可能です。

そのため、ケーブルテレビ会社の中には大家さん向けに無料インターネットを提供しているところがあります。

ケーブルテレビ会社が提供する無料インターネットの特色は、低速で費用がゼロもしくは安いことが挙げられます。

速度は1Mbps程度であることが多いです。

ケーブルテレビ会社が費用ゼロで無料インターネットを提供できるカラクリは、そのビジネスモデルにあります。

ケーブルテレビ会社は入居者に無料だが、低速(1Mbps)のインターネット環境を提供します。

ただ、入居者も使っているうちに、1Mbpsの低速では不便なことに気がつきます。

1Mbpsだとwebページを閲覧したり、メールを受信することは可能ですが、動画を見るには不十分です。

そのタイミングを見計らって、ケーブルテレビは有料の高速プランに乗り換えるように入居者に営業をかけてきます。

つまり、ケーブルテレビ会社が提供する無料インターネットは有料の高速プランを加入させるための、撒き餌(まきえ)なんですね。

その結果、無料インターネット物件だと思って契約を決めた入居者は『全然無料じゃない。騙された』と感じて退去してしまう可能性があります。

入居者の満足度を考えると、ケーブルテレビ会社が提供している低速の無料インターネットはあまりオススメできないです。

プロパンガス会社

ネットで検索すると、『大家さんの費用負担ゼロで、賃貸物件に無料インターネットが導入できます』という業者が見つかります。

このサービスを提供しているのは基本的にプロパンガス会社もしくは、プロパンガス会社と結託した通信業者です。

このプロパンガス会社が無料インターネットを提供する場合は、大家さんは一切費用負担する必要がありません。

無料インターネット導入のための初期工事だけでなく、月額の利用料金もプロパンガス会社が負担してくれます。

ではなぜプロパンガス会社が無料インターネットに関わる全ての費用を負担するかというと、無料インターネット導入の引き換えにプロパンガス契約を取りたいからです。

大家さんは無料インターネットをタダで導入できる代わりに、その会社からプロパンガス契約を求められます。

プロパンガス会社からすれば無料インターネットの費用負担しても、プロパンガス利用料金でそれ以上に回収できれば問題ありません。

ただ、それで割を食うのは入居者です。

無料インターネットの費用を回収するために、プロパンガス料金は割高に設定されることがほとんどです。

つまり、インターネット料金を支払う必要がない代わりに、毎月のガス料金が割高になります。

入居者から見れば、インターネット料金を払うのか、割高なガス料金を払うのかの違いしかなく、どっちみち費用負担するわけなんです。

そのため、ぶっちゃけ入居者には喜ばれません。

しかも、プロパンガス会社が費用負担して様々な特典を大家に無償提供し、その結果ガス料金が上乗せされている場合は、大家は入居者についてこの事実を説明する義務があります(2017年6月の液化石油ガス法施行規則の改正による)。

賃貸住宅の給湯器やエアコンなどの設置費用をガス会社が負担し、入居者が支払うガス料金に転嫁して回収している場合、この内容について入居者への説明と、料金明細への明記が義務付けられる。

出典:全国賃貸住宅新聞

もちろんプロパンガス会社が無料インターネット費用を負担し、ガス料金に上乗せしている場合も、入居者に説明する義務があります。

説明を受けた入居者は『無料インターネットがついているけど、その分、ガス料金が高いんじゃ意味ないよね』と感じます。

その結果、無料インターネットを導入しても、空室対策には意味がないことになります。

そのため、プロパンガス会社が提供している無料インターネットはあまりオススメできません。

アパート向けインターネット無料専門会社

  • 初期費用:300,000-400,000円
  • 月額費用:8,000-12,960円
  • 回線方式:有線LAN(共有)
  • 回線速度:1Gbps
  • サポート:365日9-18時 or 24時間

NTTやケーブルテレビ会社は様々な商品やサービスの中の一つとして、『アパート向け無料インターネット』を提供しています。

一方で、世の中には『アパート向け無料インターネット』専業の会社もあります。

これらのアパート向けインターネット無料専門会社は一部上場しているようなNTTやバッファローと比べると小さな会社がほとんどです。

大家さんには馴染みがない人も多いでしょう。

ただ、普通の賃貸物件に無料インターネットを導入するのであれば、このアパート向けインターネット無料専門会社が一番相性が良いと考えています。

実際に僕が使っているのもアパート向けインターネット無料専門会社となります。

アパート向けインターネット無料専門会社のメリット、デメリットを詳しく解説します。

メリット

アパート向けインターネット無料専門会社のメリットは、接続品質が高く、かつ費用が低いことです。

アパート向けインターネット無料専門会社の多くは有線LAN方式を採用しており、安定した接続品質を提供しています。

速度も1Gbps以上を提供している業者がほとんどです。

また、NTTやバッファローに比べて費用も安価です。

後で詳しく説明しますが、一棟アパート(10部屋)に無料インターネットを導入する費用は初期費用30万円、月額1万円程度です。

デメリット

アパート向けインターネット無料専門会社の最大のデメリットは、NTT東日本やバッファローに比べると会社自身の安定度・信頼性が劣る点です。

正直、どの会社も社歴が浅く、規模も大きくありません。

インターネット接続サービスは半永久的に利用するものですから、途中で提供会社が倒産すると困ってしまいます。

また、接続機器が故障することもあるため、迅速にサポートしてくれるかどうかは大事です。

この点では、どうしてもNTT東日本やバッファローにはかないませんね。

そのため、アパート向けインターネット無料専門会社を選ぶ場合は、その会社が本当に信頼できる会社なのかを確かめてから発注したほうが良いと思います。

正直、会社のホームページを見るだけでは、会社の信頼度はわかりません(ホームページだけ立派だけど、実態のない会社なんて世の中にゴマンとありますから)。

そのため、すでに無料インターネットを利用している知り合いの大家さんに評判の良い会社を紹介してもらうと良いと思います。

無料Wi-Fiインターネットを導入するために必要な費用

次に、アパートやマンション一棟に無料Wi-Fiインターネットを導入するために、僕が実際に支払った費用を紹介します。

無料Wi-Fiインターネットを導入する費用は導入時に一回だけかかる初期費用と、毎月発生する月額費用の2種類があります。

初期費用

僕が所有している都内の木造アパート(2階建て、10部屋)に無料Wi-Fiインターネットを導入した時には、次の初期費用がかかりました。

項目 費用
共用部への通信機器の設置 10万円/棟
各部屋への有線LAN宅内工事 2万円/部屋×10部屋
Wi-Fiルータープレゼント 3,000円×10部屋
合計 33万円

ざっくりとですが、10部屋のアパート・マンションへの初期導入費用は30万円程度だと考えておけば良いです。

月額費用

項目 費用
光ファイバーインターネット利用&保守費用 8,000円/棟

月額費用は一棟丸ごとで、たったの8,000円です。

NTT東日本の見積もりが月額3万円でしたから、約1/4の費用ですね。

一部屋に換算すると、月額800円です。

入居者が個人で光ファイバー回線を契約した場合にかかる費用が月額4,000円ですので、こちらと比べてもめちゃくちゃ安いですね。

しかもこのアパートまるごと月額8,000円の中には、回線費用だけでなく保守費用も含まれています。

入居者からの問い合わせや、通信機器が故障した際の修理も全て対応してくれます。

とってもコスパが良いですね。

無料インターネットを導入する最大の効果は『家賃を上げることができる』ことです。

僕は実際に無料Wi-Fiインターネットを導入すると同時に、一部屋当たり3,000円の家賃を上げることに成功しました。

無料Wi-Fiインターネットを開始する直前に、入居者の方全員に次のチラシを配りました。

このアパートではインターネット使い放題サービスを開始することになりました。接続速度も1Gbpsと高速です。価格は月額3,000円となります。個別にNTTやケーブルテレビと光ファイバー回線契約するよりはかなりお得な料金体系となります。ご利用を希望の方は管理会社までご連絡くださいませ。

その結果、なんと全入居者の方からお申し込みをいただきました!

その後、空室が出た際にも、家賃を3,000円高く設定して募集しましたが、1ヶ月以内もたたない内に新しい入居者を見つけることができています。

無料Wi-Fiインターネット無料を入れる前は、退去があると新しい入居者が見つかるまで3ヶ月くらいかかっていたんですけどね。

大家さんの負担は月額たったの8,000円です。

その見返りとして、一部屋あたり毎月3,000円の家賃収入が増えました。

10室合計で、毎月30,000円の家賃アップ。年間36万円の収入増です。

初期投資の30万円は1年で回収できました。

更に空室期間も大幅に減らすことができて良い事づくめです。

僕は大家として無料Wi-Fiインターネット無料を導入して8年以上経ちますが、本当に導入して良かったと思います。

Wi-Fiインターネット無料の導入手順

無料Wi-Fiインターネット導入までの具体的な手順を説明したいと思います。

見積依頼

まず、アパート向けインターネット無料専門会社に見積依頼を行います。

ほとんどの会社が電話かホームページ経由で見積依頼をすることができます。

見積依頼を行うと、すぐに営業担当から連絡があります。

営業担当には正確な見積を作成するために必要な情報を提供します。

営業担当に伝えるべき物件情報

  • 建物の住所
  • 構造(木造、軽量鉄骨、鉄骨、RCのどれか)
  • 階数
  • 部屋数
  • 築年数

営業担当者は上記の内容を大家さんからヒアリングするだけでなく、現地を視察します。

営業担当者は外から建物の外観をチェックするだけなので、この時点では大家さんの立ち会いは不要です。

見積提示

見積書が完成すると提供会社から連絡があります。

依頼してから2週間くらいで現地調査を終え、見積書を出してくる会社が多いようです。

この時点で、営業担当と面談をすることになります。

メールで見積をもらうこともできますが、直接営業担当と会うことをオススメします。

無料インターネットを導入すれば、その提供会社とは数十年に渡って付き合っていくことになります。

そのため、営業担当と会って、その会社が信用できるかどうか自分の目でしっかりと確認する必要があります。

面談の場所は大家さんの都合の良い場所を指定することができます。

僕は職場の最寄り駅にあるカフェで営業担当者と面談を行いました。

営業担当者から見積書が出てきたら、次のポイントを重点的に確認します。

  • 初期費用と月額費用(他に発生する費用がないかどうか)
  • 工事の手順
  • 導入スケジュール
  • 施工実績

新築物件に導入する場合は、建物の竣工に合わせて工事完了してほしい旨をしっかりと伝えましょう。

また、施工実績についてもヒアリングしましょう。

アパート向けインターネット無料専門会社は中小企業の場合が多く、中にはほとんど施工実績がない会社もあります。

過去の施工実績が100以上あれば、それなりに実績がある会社だと判断しても良いでしょう。

申し込み(契約)

見積内容に納得できたら、契約書にサインします。

そして、工事開始前に初期費用を振り込みます。

これで申し込みが完了です。

管理会社を交えた打ち合わせ

申込みが完了したら、管理会社、アパート向けインターネット無料専門会社、発注者(大家さん)の3者で打ち合わせを行います。

無料インターネットの導入を開始する際には、入居者への案内が必要になります。

大家さん自ら案内を行うのは大変なので、管理会社経由で入居者に案内をしてもらいましょう。

そのため、管理会社には事前に説明をしておく必要があります。

また、無料インターネット導入後に通信トラブルがあった際には、入居者から管理会社に問い合わせが入ることがあります。

その場合、管理会社がアパート向けインターネット無料専門会社に直接通信状況について問い合わせできる体制を作っておくと、いちいち大家さんが取り次ぐ必要がないため楽ちんです。

そのため、しっかりと管理会社とアパート向けインターネット無料専門会社をつないでおきましょう。

僕の場合は、管理会社の事務所に3者が集まって、今後のスケジュール、入居者への案内の仕方を打ち合わせしました。

その後、全員で近くの鰻屋に行って、うな重をご馳走しました。

蒲焼きの効果があったせいか、管理会社とアパート向けインターネット無料専門会社も仲良くなり、些細な問い合わせがあった時には僕抜きでコミュニケーションを取ってくれています。

うな重代など安いものですね。

入居者様へのWi-Fiインターネット無料導入のご案内

その後、管理会社経由で入居者様へ無料Wi-Fiインターネットがアパートに導入されることを案内しました。

何も言わないとアパート向けインターネット無料専門会社から直接入居者に案内する手順になりますが、できる限り管理会社経由で案内してもらったほうが良いです。

突然、知らない会社から連絡があると、入居者も不審に思うからです。

管理会社には、入居者一人ひとりに電話で連絡を取ってもらいました。

そして、今後、宅内工事の日程調整をするために、アパート向けインターネット無料専門会社から直接入居者に連絡する旨の了解を得ました。

ポイントは、その際に入居者の連絡先(電話番号)をアパート向けインターネット無料専門会社に共有することの了承も取っておくことです。

入居者の連絡先(電話番号)は個人情報なので、勝手にアパート向けインターネット無料専門会社に共有することはできません。

必ず事前に入居者の了承を得るようにしましょう。

宅内工事

その後、アパート向けインターネット無料専門会社の工事担当者が直接入居者に連絡し、宅内工事の日程を調整します。

この宅内工事の日程調整は意外と時間がかかります。

入居者一人ひとりに電話して、都合の良い日程で宅内工事を行う必要があります。

なかなか都合が合わない入居者もいるため、全ての宅内工事が完了するまで4週間程度かかると思ったほうが良いです。

宅内工事が完了したら、アパート向けインターネット無料専門会社から管理会社と大家の双方に完了連絡を入れてもらいます。

サービス開始

特に問題なければ無料Wi-Fiインターネットの導入が完了です。

その後、管理会社から改めて入居者に無料Wi-Fiインターネットが利用できるようになった旨を連絡してもらいます。

既存の入居者にはタダで使ってもらっても良いですが、せっかくなので家賃アップの交渉を行いましょう。

僕は導入工事が完了した時点で、インターネットを利用したい人は月額3,000円で使えることを案内しました。

その結果、全ての入居者から利用申込みをいただき、10部屋で合計3万円の家賃アップに成功しました。

導入までにかかった時間

僕がアパート向けインターネット無料専門会社の営業担当者に連絡してから、無料Wi-Fiインターネットが利用開始できるようになるまで、次の時間がかかりました。

工程 かかった時間
見積もり依頼~見積回答 2週間
発注~宅内工事完了 4週間

合計で、約6週間ほどかかったことになります。

そのため、だいたい導入したい時期の2ヶ月前までにはアパート向けインターネット無料専門会社に問い合わせをすると良いと思います。

ちなみに、2月、3月は新築が多く竣工するので、無料Wi-Fiインターネット導入工事も集中します。

そのため、2月、3月に向けて導入を目指す方は、早めに発注しておいたほうが良いでしょう。

サポート体制

僕が頼んでいるアパート向けインターネット無料専門会社は入居者からの通信トラブルの問い合わせに直接対応してくれます。

問い合わせ窓口は365日9-18時で営業しています。

ただ、実際は通信トラブルがあると入居者が管理会社に問い合わせるケースが多いようです。

そのため、管理会社とアパート向けインターネット無料専門会社を事前につないでおくことが大事です。

ちなみに、僕は無料Wi-Fiインターネットを導入してから8年が経ちますが、一度も通信トラブルは発生していません。

入居者に喜ばれるこだわりのポイント:Wi-Fi無線ルータープレゼント

入居者がアパートに入居する際に、僕は新品のWi-Fi無線ルーターを無料でプレゼントしています

宅内には有線LANが引き込んであるのですが、今や多くの入居者がスマホでインターネットを利用する時代。

無線Wi-Fiは必須ですよね。

そのため、Wi-Fi無線ルーターを全員にプレゼントしています。

Wi-Fi無線ルーターはアマゾンで3,000円前後で購入できます。

そして、入居日に合わせて、入居者の部屋に直送します。

Wi-Fi無線ルーターの設定は、有線LANケーブルをルーター本体に差し込むだけなので、入居者でも簡単にできます。

入居者は有線LANも無線Wi-Fiも両方使うことができるので、とても喜んでくれます。

『有線LAN+Wi-Fi無線ルーター』の組み合わせは無敵ですね。

ちなみに、僕は以下のWi-Fi無線ルーターを買って入居者にプレゼントしています。

最大手のバッファロー製ですし、最新式のiPhone12にも対応しているので、オススメです。

この『有線LAN+Wi-Fi無線ルーター』方式の良いところは、Wi-Fi無線ルーターと有線LANの両方もしくは好きな方を選ぶことができます。

仕事をしたり、ゲーム機をプレイする時のように安定した通信速度が必要な場合は有線LANを使用し、気軽にスマホを使う時には無線Wi-Fi使うという切り分けが可能です。

提供会社を選ぶ時の3つのポイント

アパート向けインターネット無料専門会社を選択する際には以下の3つのポイントを確認することが大切です。

  1. サポート体制がしっかりしているか
  2. 最新のインターネット技術に対応しているか
  3. 無料インターネット以外のオプションが充実しているか

サポート体制がしっかりしているか

インターネットは電気、ガス、水道と同じ生活インフラです。

特にテレワークでインターネットを使っている場合、インターネットが使えない=仕事ができないことを意味します。

そのため、提供会社を選択する場合には、通信トラブル時にすぐに対応してくれる会社かどうかを見極める必要があります。

まず問い合わせ窓口の営業時間については、365日対応してくれるところを選択した方が良いでしょう。

今の時代、一日であったとしてもネットが使えないとなると、入居者の満足度を大きく損ないます。

また、通信トラブルが起きた時に迅速な対応ができるかどうかは、営業担当者を見れば判断できます。

通信トラブルが置きた時に、入居者から問い合わせに対応するのはコールセンターになりますが、僕たち大家からの問い合わせに対応するのは営業担当者となります。

特に有償で機器を交換する必要がある時には、コールセンターの担当者では見積もり金額を提示することができない場合があります。

そんな時は、営業担当者に直接相談する必要があります。

日頃からテキパキと回答してくれる営業担当者であれば、トラブル時の対応も迅速でしょう。

逆に日頃からレスポンスが悪い営業担当の場合は、トラブル時にも対応が悪い可能性が高いです。

あまりに営業担当のレスポンスが悪い場合は、いくら費用が安くても避けたほうがよいでしょう。

最新のインターネット技術に対応しているか

インターネットの技術は日々進歩しています。

例えば、僕が8年前に無料インターネットを導入した際の光ファイバーの速度は100Mbpsでした。

ところが現在は1Gbpsが標準となっています。

そのため、提供会社を選択する際には、最新のインターネット技術に対応しているかどうかをチェックする必要があります。

提供会社が最新のインターネット技術に対応しているかどうかの目安としては、IPv6への対応状況を確認するとよいでしょう。

IPv6とはインターネットの新しい接続方式(プロトコル)です。

今までのインターネットの接続方式はIPv4だけでしたが、IPv6が導入されることによって、接続方式が一つ増えることになりました。

道路に例えていうと、IPv4が一般道で、IPv6が高速道路です。

IPv4にしか対応していない通信業者だと一般道しか利用できないため、一般道が混んでくると接続速度が落ちます。

一方でIPv6に対応している通信業者だと、空いている高速道路を使うことができます。

そのため、常に安定した接続速度を保つことができるのです。

アパート向けインターネット無料専門会社の中では、標準でIPv6に対応している業者もあれば、まだ未対応のところもあります。

IPv6に対応していれば、利用者が混雑しても接続速度が落ちることはありません。

アパート向けインターネット無料専門会社を選択する際には、IPv6に対応しているところを選んだほうが良いでしょう。

無料インターネット以外のオプションが充実しているか

無料インターネットを導入する際には、一緒につけた方が良いオプションがあります。

それは監視カメラです。

多くのアパート向けインターネット無料専門会社は+10万円ほどの初期費用だけで監視カメラを設置することができます。

月額費用は監視カメラを利用しようがしまいが変わりません。

そのため、予算が許すのであれば監視カメラのオプションをつけると良いと思います。

僕のオススメは共用ゴミ箱の付近に監視カメラを設置するやり方です。

既に賃貸経営を行っている方はご存知だと思いますが、かなり高い確率で粗大ゴミの不法投棄トラブルが生じます。

僕の所有しているアパートもたびたび粗大ゴミが不法投棄されて困っていました。

ひどい時は、車のバッテリーやダンベルなどの非常に重いものがアパートの共用ゴミ箱に捨ててありました。

しかし監視カメラを導入した後では、不法投棄がほとんどなくなりました。

粗大ごみの不法投棄は大家さんにとってかなりストレスです。

監視カメラ導入費用の10万円でこのストレスから開放されると考えると、とてもお買い得です。

アパート向けインターネット無料専門会社を選択する際には、最低でも監視カメラのオプションがあるところを選択することをオススメします。

アパート経営に無料Wi-Fiインターネットを導入すると得られるメリット

アパート経営における無料Wi-Fiインターネット導入メリットは次の3つです。

  1. 入居率を上げることができる
  2. 家賃を値上げできる
  3. 売却する時に高値で売れる

入居率を上げることができる

現在、部屋探しをする人のほとんどがインターネットで賃貸物件を検索します。

賃貸ポータルサイトで検索する時には、最初から「Wi-Fi無料」「インターネット無料」を条件に指定する人が増えてきています。

どんなに新しくて綺麗な建物でも、「インターネット無料」対応していなければ、検索結果に表示すらされません。

逆に「インターネット無料」対応していれば、それだけで検索される確率がグッと向上します。

検索される回数が増えれば、それだけ内見される回数も増えますので、結果として入居率を大きく改善することができます。

家賃を値上げできる

前半でも書いた通り、僕は無料インターネットを導入することによって一部屋あたりの家賃を3,000円アップすることができました。

僕の知り合いの大家さんに聞いても、だいたい2,000円~3,000円くらい家賃を高くしている人が多いですね。

僕は現在アパートを4棟32部屋所有しており、全ての部屋に無料インターネットを導入しています。

一部屋3,000円の家賃アップ効果があると考えると、合計で毎月9.6万円も家賃収入が増えたことになります。

だいたい都内の新築区分ワンルームマンション一部屋分くらいの家賃収入が増えたということを考えると効果が大きいですね。

売却する時に高値で売れる

家賃収入が増える=売却価格が上昇することを意味します。

例えば僕の所有しているアパート(10部屋)の合計家賃は80万円です。

年間利回り8%で売却できると仮定すると、売却価格は80万円 ✕ 12 ÷ 0.08(8%)= 1.2億円になります。

このアパートに無料インターネットを導入した結果、一部屋あたりの家賃が3,000円アップし、10部屋合計で3.6万円家賃が増えたとします。

その場合の売却価格は83.6万円 ✕ 12 ÷ 0.08 = 1億2,540万円となります。

無料インターネットを導入する前と比べると540万円も売却価格が高くなったことになります。

導入を決めた大家さんの感想

僕のブログに問い合わせたことがキッカケで無料Wi-Fiインターネットを導入された大家さんの声を紹介します。

岡山県 T様

昨年親から物件を引き継いだ新米マンション経営者です。

岡山県にある学生向けのマンション18室を所有しています。

毎年3月になると学生さん達がごそっと退室するので、空室対策を強化しないといけないと感じていたところでした。

JOJOさんのブログに書いてある通りに、無料インターネットをマンションに導入したところ、学生さんの反応が良く、入居率も安定してきました。

管理会社によれば、私が住んでいる岡山県ではまだ無料インターネットに対応している物件が少ないらしく、良い差別化になっているとのことでした。

埼玉県 I様

埼玉でファミリー向けのマンション(20部屋)を所有しています。

ファミリータイプは一部屋ごとの面積が広く、空室対策をするにも、それなりの額の投資になってしまいます。

そのため、空室対策を躊躇(ちゅうちょ)していたところJOJOさんのブログに巡り会いました。

紹介してくれたアパート無料インターネット会社に問い合わせたところ、初期費用合計80万円でマンション一棟全ての部屋に無料インターネットを導入することができました。

一部屋あたりの投資額はたったの5万円でした。

その結果、繁忙期を超えても入居者を見つけるのに苦労しなくなりました。

ファミリータイプの物件でも無料インターネットのニーズが高いんだなと感じています。

熊本県 K様

当方熊本でして対応エリアなのか危惧しておりましたが、JOJOさんが紹介してくれた全国対応の業者に相談したところ無事に無料インターネットを導入できました。

私の物件には元々ケーブルテレビ会社が入っており、不動産会社からもそちらを利用するよう勧められているのですが、通信速度がADSL並みではないかという噂を聞いており導入をためらっておりました。

今回光ファイバー回線でも無料インターネットを導入できると聞いたため、早速導入しました。

回線速度も早いため、入居者も満足しているようです。

東京都 O様

新築アパートの竣工1ヶ月前で、まだ半分以上も空きがある状態であり、家賃を引き下げないといけないかなと困っていました。

このブログを読んで、家賃を下げるくらいならインターネット無料を導入した方が良いだろうと思い、導入を決意しました。

その結果、竣工から1ヶ月後になんとか満室にすることができました。家賃も下げておりません。ありがとうございました。

東京都 M様

所有しているアパートは4部屋しかないため、無料インターネットの導入をためらっておりましたが、JOJOさんも4部屋のアパートに導入したと聞き導入を決心しました。

月額費用8,000円かかりますが、一部屋あたり家賃を2,000円上げたので収支はトントンです。

退去があってもすぐに入居者が決まるようになったので、導入して良かったです。

まとめ

無料Wi-Fiインターネット導入の結果、僕の物件はどれも退去からほぼ1ヶ月以内に空室が埋まっています。

特に都内では無料Wi-Fiインターネットを対応している中古アパートやマンションはまだまだ少数派のため、不動産投資の強力な差別化になっています。

ちなみに、僕がお願いしている某アパート向けインターネット無料専門会社さんはとても値段が安く、工事も丁寧にやっていただけました。

Wi-Fiインターネット無料を導入してから8年が経ちますが、一度も通信トラブルがありません。

光ファイバーの通信速度は1Gbpsあり、接続品質も安定しているので、入居者からも大好評です。

もし、僕の頼んでいるアパート向けインターネット無料専門会社さんを知りたい方がいましたら、このページ一番下のコメント欄からお問い合わせください。

こっそり担当者の連絡先を教えます(笑)

一応僕の知り合いということにすると標準価格よりも少しお安くなるみたいですよ。

あと、問い合わせ頂く場合は、物件の所在地(都道府県)を必ずご記入ください

僕の頼んでいる提供会社さんは基本的に日本全国対応なのですが、ごくまれに対象外の場所があるので。

【大家さん向け】アパート向けインターネット無料サービスの費用・内容を比較しました!こんにちはJOJOです! 東京23区でアパート4棟32部屋の大家をしています。 「入居者に人気の設備ランキング」では、「インターネ...

POSTED COMMENT

  1. MIKI より:

    こんにちは。
    新潟県ですが、おすすめの業者さんの紹介は可能ですか?
    方針として、有線LAN(共用)のものを検討しております。
    よろしくお願いします。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  2. asoburo より:

    コメントありがとうございます!
    私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
    お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  3. はれのひ より:

    はじめまして、東京都で賃貸併用物件を建てています。ご紹介をお願いできますでしょうか。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  4. ヤッシー より:

    インターネット導入を検討しており、大変参考になる記事の投稿ありがとうございます。
    富山県でアパート購入を計画しておりまして、業者さんをご紹介いただけると幸いです。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  5. リョウ より:

    いつも参考になる記事をありがとうございます。
    大阪市内で、インターネットの導入を計画しており、
    業者さんの紹介いただけると幸いです。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  6. おもち より:

    こんばんは。
    年末のお忙しいときに恐れ入ります。
    新潟市内に複数の物件があるのですが、空室が多く、どうしたものかと深く悩んでおりましたところ、JOJO様のブログに辿り着きました。
    知的でスマートな内容と文章に感銘を受け、この方なら!とご連絡させていただきました。
    お手数ですが、ご紹介いただけますと幸いです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  7. ずん より:

    いつもJOJOさんの記事を拝見し勉強しております。ありがとうございます。東京都の新築アパートで無料WiFiの導入を検討しております。複数社見積もりをいただいたのですが、各社同じような内容で、判断に苦慮しております。参考に、JOJOさんが導入されている会社とご担当者様をご教示いだだけないでしょうか。
    また、以下の点についてアドバイスいただくことは可能でしょうか。
    1. 各戸に埋め込み式のWiFi導入を検討しております。部屋が狭いため、できるだけスッキリみせたいと考えておりました。JOJOさんのようにルーターを使用される場合と比べ、埋め込み式に大きなデメリットはございますでしょうか。
    2. 無料WiFiと同じ会社で防犯カメラも導入したいと考えております。エントランスとごみ捨て場前に1台ずつ、計2台と考えておりましたが、エントランス前の防犯カメラの必要性についてアドバイスいただくことは可能でしょうか。
    何卒よろしくお願いいたします。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。

      ご質問いただいた埋め込み式のデメリットについては、交換時の費用が少し高くなることでしょうか。

      ただ、ルーターはそんなに頻繁に壊れるものではないので、埋め込み型でもよいと思います。

      また、エントランスへの防犯カメラですが、入居者ターゲットを女性とするならばつける価値はあると思います。

      入居付けの際に印象が良くなります。

      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  8. ザンギリ より:

    いつもJOJOさんの記事を拝見し勉強しております。ありがとうございます。神奈川県の築古アパートでWiFiの導入を検討しております。記事のように各戸の家賃アップに繋げられたらと思っております。参考にJOJOさんが導入されている会社とご担当者様をご教示いだだきたく宜しく御願い致します。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

  9. umenan より:

    いつもXでツイートを読ませていただいてます。
    現在所有しているアパートにインターネットを導入したいと考え、ネットで情報を探していたところ、いつも読ませていただいているJOJOさんのこのブログにたどり着きました。是非JOJOさんお勧めの業者様を教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

    • asoburo より:

      コメントありがとうございます!
      私の業者さんを先程メールさせて頂きましたので、良かったら問い合わせてみてください。
      お互い満室経営目指して頑張りましょう!

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