最近は副業が公に認められるようになってきましたよね。
皆様の中でも、副業が公式に認められている職場で働いている人も多いでしょう。
しかし、そこで考えてしまうのが、「不動産投資という副業について、上司や同僚に話すべきか?」という問題です。
僕自身も、サラリーマン投資家として、この問題については長年悩んできました。
ただ、結論からいうと、『副業が認められているとしても、不動産投資を行っていることは会社に報告すべきではない』と考えています。
今回は、その理由について解説します。
同僚に語るリスク
副業として不動産投資を行っていると、ついつい同僚にも自分が行っている活動について話したくなりますよね。
自分の会社以外にも収入源があることは、自信につながり、自慢したくなることもあります。
しかし、実際には不動産投資を行っていることを同僚に開示するべきでないと、僕は考えています。
過去には僕も不動産投資を始めた初期の頃に自分が投資を行っていることを同僚に打ち明けたことがあります。
理由は、自分がサラリーマンの仕事以外にも、能力を持っていることを同僚に自慢したかったからです。
不動産投資は会社員の仕事とは違って、小さくても個人事業です。
自らリスクを取って事業を行っています。
自分は会社員だけじゃなく、事業主でもあることをアピールしたかったのですね。
そして、会社員の給料以上に不動産投資で稼げていることも自慢したかったのです。
今考えると、なんとも嫌らしい奴ですね。
飲み会で不動産投資の話をした際には、同僚は興味深々で僕の話を聞いてくれました。
同僚も不動産投資や副業について興味があったらしく、その場で僕は質問攻めに合いました。
同僚からは、今後も不動産投資について教えてほしいとまで言われました。
その時は、『同僚も興味深く僕の話を聞いてくれたし、不動産投資の話をして良かったな』と満足していました。
ところが、その結果は予想外でした。
不動産投資のことを話した同僚は僕の悪口を言いふらすようになったのです。
『あいつは、不動産投資で稼いでいるから、仕事の手を抜いている』
『あいつは、仕事中も不動産投資のことばかり考えている』
こんな根の葉もない悪い噂を会社中に広めるようになったのです。
僕は不動産投資を行っていましたが、本業である会社の仕事の手を抜いたことはありませんでした。
むしろ、会社の看板のお陰で不動産投資向けの融資を受けられていることを十分に理解していたので、会社に恩返ししようと必死に働いていました。
それなのに、不動産投資を行っていることを話したことで、でたらめな悪評が立ってしまったのです。
僕は仲の良い数人にだけ不動産投資の話をしただけなのですが、その後僕が不動産投資をしていることは会社中に知れ渡ってしまいました。
僕の不動産投資は同僚からの嫉妬の目を引くことになり、楽しかった共有の時間がすぐに厳しい現実に変わったんです。
上司への報告の危険性
また、上司に対しても、自分が不動産投資を行っていることを報告すべきではないと思います。
もちろん、副業が会社の制度として認められていれば、不動産投資を行っていること自体は、やましいことではないのです。
ただ、管理職の立場からすると、不動産投資をしている部下は、正直使いづらいと思います。
それは、僕自身が管理職として実感していることです。
例えば、会社の仕事だけをしている部下と、不動産投資で収入を得ている部下がいるとしましょう。
この二人の中で、どちらが必死に仕事をするでしょう?
答えは明らかでしょう、会社の仕事だけに専念している部下の方です。
なぜならば、会社の仕事だけに専念している部下は、会社の給料だけで生計を立てています。
いわば背水の陣で仕事をしているわけです。
そのため、自分の生活を守るために必死に働く必要があります。
一方で、不動産投資をしている部下は、会社の給料以外に収入源があります。
特に不動産投資は副業の中でも大金を稼ぐことができるため、給料以上の家賃収入を得ることも難しくありません。
そのような部下は人生の逃げ道があるため、何が何でも会社にしがみつく必要はありません。
そのため、やりたくない仕事があれば、平気で断ることもできます。
上司や会社の方針に反対することも可能です。
つまり、やろうと思えば、仕事の手を抜いたり、やりたくない仕事はやらないことも可能なのです。
上司の立場からすると、使いづらい部下ですよね。
もちろん、不動産投資を行っている会社員が全員、仕事の手を抜いたり、会社や上司に反抗的な態度を取るわけではありません。
僕自身、今でも会社の仕事は全力で行っていますし、自分が苦手な仕事も積極的に引き受けるようにしています。
やりたくないという理由だけで仕事を断ったことはありません。
ただ、自分が管理職になって気が付いたのですが、人生の逃げ道がある部下は正直使いづらいのです。
なぜならば、人生の逃げ道がある部下は将来的にも会社に貢献し続ける保証はありません。
昇進させたとしても、FIREしちゃう可能性もあります。
そう考えると、上司としては、長く会社に在籍して、貢献してくれる可能性が高い、専業の部下の方を評価してしまうのです。
もちろん、不動産投資をしていても、本業で圧倒的な実績を出している部下であれば、評価されると思います。
ただ、僕を含めてほとんどの会社員の能力は大差ありません。実績もそこまで大きく違いません。
その場合は、どうしても会社の仕事にコミットしている部下の方が評価されやすいのです。
会社では不動産投資の話はしない
このように、会社の同僚や上司に不動産投資を行っていることを打ち明けるのは、百害あって一利なしです。
特にその会社の仕事にやりがいを感じており、会社員として出世したいと考えている方にとっては尚更です。
不動産投資を行っていることは職場で一切話さないことです。
副業が認められている会社であっても、あえて公表する必要はありません。
会社に内緒で、副業を行うことに後ろめたさを感じる人もいるかもしれませんが、その場合は法人を設立し、法人の株主となるという選択肢もあります。
法人の代表者には、パートナーや自分の両親になってもらいます。
自分はあくまでも代表や従業員ではなく、単なる株主に徹します。
この場合は、自分が所有している法人に投資しているだけなので、会社に報告する必要がありません。
上場企業の株を買うのと同じです。
ただ、時には不動産投資の話をしたくなるでしょう。
そんな時は、不動産投資を語り合える仲間を会社の外で見つけましょう。
不動産投資のセミナーや懇親会に行けば、不動産投資仲間を見つけることは難しくありません。
そこで知り合った仲間と個人的に親しくなって、思う存分不動産のことを話し合えば良いのです。
そして、会社員の仕事は一生懸命に取り組んでください。
会社から給料をもらっている以上、手を抜いて仕事をするのはルール違反です。
会社は僕たち会社員を雇用するために、給料以外に社会保険料も負担していますし、退職金も積み立ててくれています。
また、人材育成のために、教育という名の投資を行ってくれています。
もちろん、精神的に参ってしまうほど頑張る必要はありませんが、もらっている給料に見合う成果を出すことは大切です。
第一、手を抜いたり、いやいや仕事をしても自分自身が楽しくありません。
どうせ会社員をやるなら、自分の能力を最大限に発揮して仕事をした方が楽しいはずです。
そして、仕事をやり切ったなと感じた時には、FIREしたり、起業したりして、次のステージに進めばよいのです。
不動産投資という安定した収入源があれば、自分が会社を辞めて生きていく選択肢を持つことができます。
そうした人生の主導権を握りながら、会社員として働くことは悪くありません。
会社員の仕事にやりがいを感じれなくなったら、辞めればよいだけです。
ただ、それまでは、会社員としての仕事を楽しむのも立派な生き方だと思います。
そして、会社員として働いている間は、不動産投資を行っていることは会社に打ち明ける必要性はまったくないのです。
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