最近、不動産価格が上昇しているため、思うように利回りが取れなくて困っている人も多いと思います。
それにも関わらず、不動産を必要とする人口が減少しているのですから、空室率は年々高まっています。そんな中、最近注目されているのがトランクルーム投資です。
最近、街なかや郊外でも「トランクルーム」や「コンテナ収納」などの看板を見かけることが増えてきました。これらの収納ビジネスはアメリカを中心とした海外では、大きなニーズがあり、一大ビジネスになっています。でも、日本では今まであまり知られていませんでした。
どんどん狭くなる居住スペース
最近の不動産価格の上昇の結果、分譲マンションや賃貸物件で間取りに変化が生じています。
簡単に言うと、狭くなっているのです。
分譲マンションで3LDKの間取りというと、70㎡以上を想定する方が多いと思います。ただ、ここ1,2年はマンションの建築費や土地の値上がりの影響があって、70㎡以上の間取りを実現するとなると、価格が高すぎてしまいます。都内23区ですと、70㎡以上の間取りだと簡単に8,000万円くらいになってしまいます。
さすがにこれではサラリーマン世帯が買える値段ではないです。そのため、販売価格を下げるために、間取りを狭くする傾向にあります。例えば最近、武蔵小杉で分譲されたマンションですと、3LDKの面積が65㎡となっています。部屋数を減らすことなく総面積を減らすことに成功しています。
ここでのポイントは、総面積を減らすために一番先に削減されるのが収納スペースだということです。
そう、最近のマンションは収納スペースが少なくなっているのです。昔だったら書斎くらいのサイズだったウォークインクローゼットが最近では省かれるようになってきました。
今度は、賃貸アパートを見てみましょう。こちらも不動産価格の高騰のあおりを受けて、利回りがどんどん低下してきています。そのため、最近都心では、10㎡程度のワンルームアパートが急増しています。
理由は、一部屋当たりの面積を狭くすれば部屋数を大きくとれます。賃貸物件では、面積が狭くなったとして賃料が並行して下がりません。そのため、広いファミリー物件よりも、一人暮らし用のワンルームのほうが面積あたりの賃料は高いんですね。
そのため、少しでも利回りをあげようと不動産投資家がどんどんと狭小ワンルームアパートを建築しています。面積を狭くするためには収納が真っ先に削られます。実際、狭小ワンルームアパートには収納スペースが一切無い物件も多いです。
こうして、分譲マンションでも、賃貸物件でも、収納スペースが削られています。
トランクルーム需要が増えるワケ
こうして、収納スペースが無くなった物件に住んでいる人は、モノを収納できなくなって困ります。当然部屋にモノがあふれかえることになります。
さすがにモノが溢れかえったままでは、快適に生活できないです。そこで登場するのが、「そうだ、トランクルームを活用しよう!」です。
広い賃貸マンションを借りるより、狭いマンションと単価の安いトランクルームを借りるほうが安上がりになります。
こうしてトランクルーム需要が増えてきているわけです。
トランクルームに改装するリフォーム費用は数百万円の範囲内で収まることも多く、更にメンテナンスコストもほとんどかかりません。
空室にお悩みの大家さんには試してみる価値があると思います。
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