何気に給与明細を見ていると、10月の手取り金額が減少している。自営業者とは違い、サラリーマンでは、よほどのことが無い限り給料が減少することはありえない。よくよく明細を調べてみると、厚生年金保険料が数千円上昇しているではないか!
調べてみると、今年も9月分(10月納付分)から厚生年金保険料が0.354%引き上げられ、18.182%とったようだ(一般の被保険者の場合)。会社負担分および被保険者本人負担分は、半分の9.091%となる。
なお、厚生年金基金にご加入の場合の料率は、加入している基金により異なる。
ちなみに、来年(平成29年)の9月分(平成29年10月納付分)以降の厚生年金保険料は、さらに0.118%引き上げられ、18.3%となることが既に決まっている。
その後は、現在の法律条文では、18.3%のまま固定されることとなっているようだ。だが、増え続ける社会保障費を考えると、そのうち法改正が行なわれて、また厚生年金保険料が増え続ける可能性は高いと思う。
ちなみ平成16年から引き揚げ幅は毎年0.354%程度だが、年数を経ると引き上げ幅も拡大してくる。平成16年10月前の13.58%と来年9月以降の18.3%とを比較すると、4.72%も増えることになるのだ。
僕は社会保険料は形を変えた税金だと思う。本人の意志とは関係無しに強制的に徴収されるからだ。サラリーマンである限り、給与収入が増えても、それだけ税金と社会保険料は増え続ける。国もサラリーマンは節税できないのを知っているから、取りやすいところからできるだけ取ろうとする。
悪化し続ける国家財政と、増え続ける税・社会保険料負担。サラリーマンである限り、国から自分自身を守る手立ては限られる。自分を守る手段を増やそうとすれば、自営業者として自立する道を選ぶしかない。昔と違って、終身雇用も約束されなくなったサラリーマン。直ぐにでは無いかもしれないが、サラリーマンを卒業する準備を始めておいても損はないと思う。
最後までお読みくださり、ありがとうございま