こんにちはJOJOです!
少し前の話なんですが、人気があるタワマンの記事なのでもう一度取り上げますね。
タワーマンションバブルは終わったのか?
2016/5/19のクローズアップ現代にて、「追跡!タワマン「空中族」~不動産“バブル”の実態に迫る~」が放送されました。
空中族とは都心のタワーマンションの住み替え・転売を繰り返して、利ザヤを稼いでいる人々のこと。
いつもNHKのクロ現のネーミングには脱帽。相変わらずセンス良いなあ。
放送の中では、次の外資系企業に勤務する40歳男性の例を挙げていました。
具体的なタワマン転売履歴
物件は全て東京都内の湾岸エリア(恐らく豊洲近辺でしょう)
2005年 物件購入(1回目):4,000万円
2007年 物件売却(1回目):6,000万円 → 売却益2,000万円
2013年 物件購入(2回目):5,600万円
2015年 物件売却(2回目):7,200万円 → 売却益1,600万円
売却益合計:3,600万円
2016年当時はまだまだタワマンが値上がりを続けていた時。相続税対策で購入する人や、中国本土からの投資家が集まって、加熱していましたね。
湾岸エリアの不動産価格の値上がりは本当にすごいです。
この男性はゲーム感覚でタワマンの転売を繰り返しているらしい。
確かに短期間でこれだけの売却益を上げることができれば楽しくて仕方がないですね。
ただ、問題は、最後に売り抜けられるのかどうか。
2017年現在、豊洲のタワマンの価格が頭打ちになっているようです。中国人投資家が一斉に売りに出しており、売れ残っている物件も多いようです。
でも、幸いまだ、価格は高値を維持していますから、売るのなら、今でしょうね!
タワマン転売の落とし穴
このような住居用タワマン転売には大きな落とし穴があります。
それは、いつまでも転売を繰り返せない点。
あくまで自分の住居用に購入するので、高値で売却した後も、高値の物件を再購入し続ける必要があります。だって、人間住むところ必要ですから。
現に、上の例の男性も売却益を元手に更に高額なマンションを購入しています。
この男性はきっと不動産価格上昇が続く限り、売買を繰り返して不動産を買い続けるのでしょう。
でも、結局はいつかはバブルが弾けて最後に物件を持っていた人が損するんですね。
そんなババ抜きみたいなゲームに危うさを感じます。
湾岸エリアのリスク
今は東京オリンピック等で湾岸エリアはとても人気。
でも、少し過去を遡れば人気が凋落していた時期があるんです。
そう、東日本大震災の直後ですね。
同じ湾岸エリアの浦安でも液状化現象が生じて、湾岸エリアの不動産価値は一気に下落しました。
まあ、今はみんな過去のこと忘れたかのように、湾岸エリアに群がってますけど(笑)。
なので、これだけ上昇の勢いが強い反面、湾岸エリアは大きく下落するリスクがあります。
万が一東京湾付近で地震が発生でもすれば、東日本大震災で経験したように投げ売りが発生するでしょう。
投げ売りが始まると、不動産価格の下落スピードはあっという間です。プロでも逃げ切れません。
そのため、その時に不動産を所有していた方(ババを持っている方)は今まで獲得してきた売却益をすべて失うことになるでしょう。恐ろしいですね。
明らかに転売狙いが多い湾岸エリア
通常のマンションでは、1年間で売りに出される部屋は1棟の中で2%程度と言われます。
一方で湾岸エリアのタワーマンションでは、新築後1年間で、約20%もの部屋が売りに出される。
明らかに転売を狙って購入している人がいますね。
メディアで取り上げられる時は既にバブル
クローズアップ現代という大手メディアでこのようなタワマン転売が取り上げられるということは、既にバブル化しているということ。
メディアで大々的に取り上げられる段階では、既に市場は飽和状態で、価格もピークに達し、プロは撤退を始めていることが多い。
それを知らずに参加するのは、いつもアマチュア個人投資家。そして、最後に損を抱える可能性が高いのです。
タワマン転売がNHKに取り上げられてから既に1年近く経ちます。
ようやく都心のマンション価格に頭打ち感が出てきました。
そろそろピークアウトしそうな雰囲気です。
このまま大きくバブルが崩壊するのか、それとももう一度持ち直して高値を更新し続けるのかは僕にも分かりませんが、タワマン投資をされている方はそろそろ利益確定したほうが良いと思っています。
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