不動産投資をする上で、もっとも大事なのは買い時と売り時を間違えないということだと思う。
なので、僕は世界のマーケットの情勢には常に目を配っている。
もちろん日本の経済も大事なのだが、これだけグローバル化していると日本経済は世界経済の影響を受けずにはいられないことが明確だ。
現に、リーマンショックの際には、アメリカに引き続き日本も大きなダメージを被った。
世界経済の行方を占う上で一番重要なのは、なんといってもアメリカ経済だ。
今までの世界恐慌はほとんどアメリカを震源地としている。そんなアメリカの経済に不調のサインが出始めた。
自動車が売れていない
3月の米小売売上高が2カ月連続で減少したと発表された。
減少を牽引したのが、自動車の購入減少だ。日本人が想像する以上に、アメリカ人にとって自動車の価値は高い。
公共交通機関が発達していない広い国土のアメリカでは、自動車がないと生活できない。
仕事を失っても、車を手放さない人も大勢いる。それほど優先順位が高いのだ。
そんなアメリカ人が自動車を買わなくなっている。
優先順位の高い自動車を買わなくなっているということは、それ以外の優先順位の低い娯楽費、教育費、家といったものも、軒並み売れなくなっていることは想像に難くない。
現在、トランプ大統領の北朝鮮に対する強硬な姿勢が注目を集め、地政学リスクが高まったとしてダウ平均が下がっている。
確かにその一面はあるのだが、僕自身は既にモノが売れなくなったことに気付いている投資家が資金を引き上げ始めているのが株安の真相ではないかと考えている。
サブプライム自動車ローンが破綻寸前
サブプライムローンと言えば、リーマンショックを思い出す人も多いだろう。
リーマンショックのトリガーを引いたサブプライムローン破綻は、御存知の通り「家」の住宅ローンだ。
ここで、取り上げるのは、自動車のサブプライムローンだ。つまり、リスクの高い低所得者向けの自動車ローン。
先程取り上げた通り、自動車もアメリカ人にとってはとても優先度の高いものだ。そのため、住宅ローンと同様、車のローンも経済の先行きを占う上では重要な指標となる。
そんなサブプライム自動車ローンの貸倒れ率が過去最高に登っていると言う。
つまり、今までの好景気に載って、リスクの高い低所得者向けに自動車ローンをバンバン貸し付けていたのだが、ここに来て支払いが滞り車を没収される人が増えているということだ。
つまり、アメリカ人の支払い能力が下がってきている。
自動車はアメリカ人にとって命の次に大事な道具だといっても過言ではない。
そんな車のローンが支払えなくなるというのは異常事態だ。相当切羽詰まっている。
アメリカ経済崩壊を警戒したほうが良い
まだ、多くのアナリストやメディアは注目していないが、僕自身はサブプライム自動車ローンが破綻寸前というのは相当ヤバイ状態だと思う。
前回の住宅サブプライムローンについても、発表当初はそんなに注目されていなかったが、後に大問題となった。これがきっかけにアメリカ経済が下降していく可能性もあると思う。
アメリカ経済が風邪を引けば、日本経済は確実にダメージを受ける。
ひょっとすると風邪程度ではすまず、インフルエンザ並のダメージを受けるかもしれない。そうなれば、日本の不動産市場にも確実に悪影響を与える。世界市場の動向に目が離せない。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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