こんにちはJOJOです! 東京23区でアパート4棟32部屋の大家をしています。
BBCを見ていたら、とても面白い香港の不動産ニュースが飛び込んできました。
香港は世界で最も不動産価格が高いエリアとして有名です。
その中でとうとうカプセルホテルに似た賃貸(カプセル賃貸?)が登場しました。
*Referred via BBC.com / RENT.591.COM.HK
シングルベッドの広さで家賃は月額7万円
居住空間はシングルベッドのみだが、月額家賃は5,100HKD(日本円にすると約7万円)するといます。
カプセルホテル自体は僕たち日本人にとって珍しいものではないですけど、基本的に短期滞在用ですよね。
僕も20代の頃、終電を乗り過ごした時なんかは会社近くのカプセルホテルのお世話になってました。
ただ、香港のカプセル型の部屋はホテルではなくて長期滞在を前提とした賃貸物件です。
こんな狭い空間を毎日の根城にするというのはちょっと驚きですよね。
設備は、カラーテレビ、エアコン、形状記憶マットレス付。
共用施設として、トイレ、シャワールーム、キッチンがあります。
一応、人が生活する最低限の設備は整っているようです。
設備も耐火素材を利用しているとのこと。
高騰する不動産価格
このカプセル賃貸が入居するのは、築38年の中古マンション。
ちなみに、香港でシングルベッドのSTUDIO(日本で言う1DK程度)に住もうとすると、家賃は35万円とのこと。
東京に比べても明らかに家賃が高いですね(^-^;)
これだけ家賃が高騰しても、香港の若者の間には中心部に住みたいというニーズが高まっているようです。
通勤に時間をかけたくないと考える若者が増えているのは日本だけでなく、世界中同じなんですかね。
そのため、このようなカプセル賃貸でも借り手が殺到しているみたいです。
ちなみに香港では、上昇し続けている不動産価格は社会問題化しています。
多くの若者は結婚するまでは一人暮らしをせずに親と同居します。
賃料が高くてとても一人暮らしをする余裕がないからです。
実家暮らしだと、恋人を家に連れてくることができません。
そのため、若者は『僕たちにはセックスするスペースすらない。不動産価格がこれ以上高くなれば、子供を作ることすらできない!』と訴えているそうです。
確かにこれは切実ですね(^-^;)
実際に多くの政治家が選挙公約として不動産価格の沈静化をアピールしています。
実はこのカプセル賃貸はちょっとした物議を醸しています。
ある社会運動家はこのカプセル賃貸を痛烈に批判していまして、このカプセルは棺桶だ! カプセル賃貸の大家は強欲過ぎる』と訴えているそうです。
確かにここまでプライバシーがない部屋に住むのはどうかと思いますよね(^-^;)
行き過ぎた不動産価格の上昇は問題
マイナス金利以降、東京でも不動産価格が高騰していますが、世界の主要都市と比較するとまだまだかわいいものですね(^-^;)
不動産は人間にとっても必要不可欠な衣食住の一部を担うものです。
不動産価格が高くなりすぎて、この香港の例のように人間らしい生活が送れなくなるのは問題ですね。
僕たち大家は入居者の方が快適に過ごせる住居を提供するという社会的責任があることを考えさせるニュースでした。
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